Q:犬くんが来て、家族の関係性が変わったりはしましたか?
→書籍化されたinubot回覧板ではじめの部分に書き下ろした「和歌山の自然を駆け回るように、家族の間も駆け回って糸を結んでくれたように思う。」という一文がすべてです。
北田家はなかなか個性豊かなメンバーですが、唯一共有できるのが犬への責任感と愛情だけ。犬の相談や報告で話すきっかけが生まれます。犬が家族の時間をつくってくれて、家の中に流れる空気を柔らかくしてくれた。やっぱり犬が家族の中心で、らぶぃアイドルです。
すべての画像を見る(全12枚)Q:しつけの際にいぬくんを叱るときはどんな感じでしかりますか?
→どういけないことをしたのかを向き合って話します。目を逸らされても合わせて、話す。でもしつけについてなにか言えるほどの自信がないです。命を育てるのは本当に簡単じゃないですよね。
Q:いつも白線の上を歩いてるの?
→いつも毎回ではないです! 毎日のことだからいろんな日があります。
Q:犬友達や犬家族に会わせたりはしていますか?
→犬同士で友達になるのがそもそも難しく、いないのです。そして犬の家族に会うというのをご質問をいただくまで考えたことがなかったです! 犬の家族はうちらしかいないと思っていました。そういえばそうですね。会おうとしたら会えるでしょうけど、どうなんやろう〜!
Q:犬見知り、人見知りはしますか?
→犬でも人でも家族以外の他者にはとても警戒します。でも相手によっては犬の態度が和らぐのだなという気づきもありました。たまに友人が和歌山まで遊びに来てくれるのです。うちを訪ねてくる友人はみな愛犬家で、犬に威嚇されるのも承知の上なんですよね。
だから犬の気持ちを無視した距離の詰め方をせず、まずは遠くから見守ってくれて、落ち着いたらお土産に持ってきてくれたおやつをあげてもらって。そしたら次第に犬が友達を敵視しなくなり、表情や態度があからさまにリラックスしていきました。
まほろば写真館の第1回目でズーラシア動物園のベテラン飼育員である石和田さんが「やはり人間と動物も生き物同士だから、愛情をかけることによって向こうも応えてくれる」と仰っていたのを、あらためて確信しました。