間取りと同様に、家の外構は住宅の使い勝手に大きく影響します。「玄関から前面道路までのアクセスがしやすいか」「ポストの郵便物はピックアップしやすいか」…。前面道路から高い土地に、ハウスメーカーで家を建てることになった日刊住まいライターが、1年半を振り返ります。外構でよかったこと、失敗したことは?

外構の全景
ポストの場所やスロープ、デッキなど外構にこだわれば、満足度がグンと上がる!
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スロープがあると子育てに便利&安心

スロープ

わが家は、夫婦、1歳の長男の3人暮らし。1年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てました。わが家が買った土地は、前面道路から約2mの高さがある切り土のエリア。そのため、フラットな土地に建てるのとは別の視点で、外構工事をする必要がありました。

そのひとつが、スロープです。

じつは階段もあるのですが、これとは別にスロープをつくり、前面道路から玄関のレベルに行けるようにしています。結果的に、これは大正解でした。

スロープがあると、ベビーカーや重いスーツケースを利用する際にとても便利。また、小さい子が上り下りする際にも、階段より転ぶリスクが少なくて安心です。子どもの転落防止のため、手すりにネットをつけています。

余談ですが、外階段の段数が多い際は、引っ越し料金にも影響が出て見積もりが高くなるそう。ちなみにわが家の場合は、スロープのおかげなのかわかりませんが、追加料金を取られることはありませんでした。

 

ポストの位置の正解はどこだった?

図面

前面道路から玄関まで、ちょっと距離があるわが家。そのため、ポストの位置には悩みました。

ポストを設置したのは、駐車場の隣(わが家の駐車場は、敷地境界寄りにあり、前面道路と同じレベル)です。

ここにポストを設置したおかげで、配達業者や来訪者(インターホンのやり取りですむ方)は、玄関のある上のレベルまで足を運ぶ必要がありません。一方、わが家の方もプライバシーが守られるというメリットも。

しかし、雨の日や寒い日は、ポストまで郵便物を取りに行くのがおっくうです。せめて、玄関ポーチの軒下付近に、ポストを設けてもよかったかもしれません。

 

ポストのサイズが小さすぎて後悔

前面道路からアプローチを見た様子

こちらは前面道路から、わが家へのアプローチを見た様子です。

正面に見えるのは、ポストと表札を兼ねた機能門柱です。アクセントのため、またちょっとした目隠しのために、機能門柱の横にデザイナーパーツ柱材を5本立てました。

駐車場からみると、わが家はコンクリート擁壁に囲まれているので、「機能門柱+柱」は適度に抜け感がありとても気に入っています。また、適度にプライバシー感を守りつつ、完全に死角にはならないので防犯面でも安心。

見た目的には大満足の機能門柱ですが、ポストの機能面では少し不満があります。というのも、わが家の郵便物の量&サイズと、ポストのサイズが合っていないためです。

ポストを選ぶ際、サイズには気をつけていたつもりでしたが、読みが甘かったのです。カタログスペックは、ポストの投函口サイズが幅324×高さ52mmとなっています。これを見てA4サイズもしっかり入るなと安心しました。

しかし、このサイズでは、レターパックサイズ(340×24.8mm)もA4カタログ(210×297mm)が入った少し大きめの郵便物も、横向きではポストに入りません。

 

ポスト内部で滑り台のような収まり

大きい郵便物を縦向きに入れると、スリムタイプのポストゆえに、画像のようにポスト内部で滑り台のような収まりに。こうなると、あとからポストに入ってきたほかの郵便物が滑り台を滑り、ポストをあけた瞬間に、郵便物が地面に落ちるという事態に…。

正直、ポスト選びは失敗したなと感じています。