●試合前に掃除して運気を上げています(笑)

Mリーグの試合は週に約8回。夜7時から始まり、試合終了後の検討まで含めれば、終わるのが0時近くになることも。またMリーグ以外にも、さまざまなリーグ戦やタイトル戦、勉強会、ファンに向けた配信やイベントなども行われています。家庭と仕事の両立を、瑞原さんはどう実現しているのでしょうか。

「家事は効率化しています! 全自動洗濯機や食洗機、浴室乾燥機など家電をフル活用。掃除機はマキタのコードレスを使っているんですが、すごく便利です。それから水回りやトイレをきれいにすると、運気が上がると言われているんですよね。麻雀ってけっこう運が大事なゲームなので試合前になると『掃除しなきゃ』と思うんです。私が出場するのは週に1~2回なので、ある意味掃除の頻度としてはちょうどよくなります(笑)。

あとは、いろんなことを適当にしています。もともと適当な人間なんですよね…(笑)。たとえば料理の盛りつけは、子どもたちの食育に悪い影響のない範囲であればいい。ひとりだったらもうなんでもいい。自分が生活するうえでストレスなく、問題がないなら、それでいいやと思っています」

そしてずっと大事にしているのが、「ひとりの時間は家事や用事をせず、自分に使う」ことなのだそう。

「Mリーガーになる前、一人目が生まれたときからずっと決めていました。子どもが寝たら、よーいドンで自分の時間。私の場合は、ネット麻雀で麻雀の勉強と研究という、仕事に関係するものですが、趣味の時間でも同じだと思います。育児って本当に大変だから、自分の時間を自分に使うことで、育児にも向き合えるんじゃないかなと」

 

●「お母さんであること」を大事にしながら戦うということ

瑞原明奈さん
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瑞原さんは2021-22シーズンのMVP授賞式で「私が活躍することが、働く女性や戦うお母さんをはじめ、だれかの励みになれたら嬉しいなと思います」とスピーチしました。本でも「一方的に、勝手に、世界中のお母さんのことを仲間のように思っています」とつづっています。

「先日、ある女性の方から『育児休暇や子育てで、職場に迷惑をかけてしまうのが気になる。子どもが熱を出して休むことや帰ることが申し訳ない』という悩みを聞きました。きっとそうやって『迷惑をかけているな』と悩む女性は多いと思うんですが、私個人としては違和感があって。確かに周りの人はその分の仕事を担ってくれているけど、一方で、母親であることをもっと誇りに思ってほしいなと思います。

みんなが仕事をしてだれも子どもを育てなかったら、人類は滅びてしまいますよね? 私は別に人類のために子どもを育てているわけじゃなくて、自分の幸せのためにやっているけど…、客観的に見ると、ママさんたちは社会のために子どもを育てていると言えると思うんです」

最後に、心がけていることを聞きました。

「基本は、私は『お母さんであること』を大事にしていきたいと思っています。子どもたちが小さいうちは、母親業をちゃんとやりたい。でも、子どもって、本当にあっという間に大きくなって、どんどん手がかからなくなっていく。それにつれて、自分で仕事にあてられる時間も増えてきました。そのバランスをとりながらこれからもやっていくんだろうなと感じています。

でもやっぱり、育児しながらだと、仕事の面でできないことのほうが圧倒的に多い。それを考えると、焦りや不安がふくらんできてしまうんですけど…そこを考えてもしょうがない。できることをいかに頑張ってこの先につなげるかを意識したいと思ってやってきています。みなさんも、頑張りすぎず、自分で自分を楽しませてほしいなと。もし趣味を探しているなら、麻雀もおすすめです(笑)」

麻雀つれづれ日記 切った牌はもどらない』(KADOKAWA刊)には、エッセイ以外に対局解説なども収録。撮りおろしの写真も多数掲載されています。

またMリーグ2022-23シーズンは、4月10日からセミファイナルシーズンに突入。試合はABEMAで無料配信中です。

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