●9月始まりの現地校では立場逆転

夏
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9月始まりの現地校で早生まれとなるのは、6~8月生まれの子どもたちです。現地校では、早生まれどころか、「遅生まれ」に近い立ち位置となる息子。現地校の担任の先生方との面談では「成績は常にトップ圏内。いち早く課題が終わるので、みんなを待つ間に読書をしてもらうこともありますよ」と、ほぼ真逆の評価でした(笑)。なるほど、同じ子どもでも、早生まれの呪いがあるとないとではここまで違うのか…と心底ビックリ。

もちろん、子どもができないことよりできることにフォーカスし、なんでもほめてもち上げてくれるアメリカの学校ということもありますが、こんなにも評価や扱いに差が出るのであれば、前述の研究結果にも納得です。

現地校に通う夏生まれの子どもの親も、やはり体格や学力の差を気にしているようです。夏生まれの子は冬生まれの子と違って、気候のいい時期に屋外で誕生パーティができていいなぁとか、子どもが小さいうちはうらやましく思うこともありましたが…。1~3月か、6~8月か、生まれ月の違いはあれ、日本でもアメリカでも早生まれの子どもをもつ親は同じように悩みを抱えているのではないでしょうか。

なかにはもともと発達の早い子や、逆境をバネに成長できるたくましい子もいるとは思いますが、世の中、そんな天才やアスリートばかりではないですよね。小学校低学年と言えば、「自信」や「自己肯定感」を育みたい大切な時期。そう思うと正直、メリットよりもデメリットを多く感じてしまいます。

乳幼児期には月齢に配慮して保育してもらえるようなのに、小学校入学と同時にまったく月齢関係なく一緒くたにされるのは、どうしてなんでしょうね?