●友達に会えた!笑顔も見られて少しだけ安心

ママさんは別に怒っておらず、そんないいのにわざわざすみません、などと言いお菓子も遠慮されています。それどころか学校にはこちらに伝えないようにお願いしていたとおっしゃいます。
そしてこちらが謝っていると、いえいえうちの方がケガをさせるタイプなので、とまでおっしゃってくださいます。
見習いたい。うちの子がケガをさせられたらこういう態度をとりたい。

いえいえ、受け取ってください、とお見舞いのやり取りしているとケガをした当人のお友達が玄関に現れました。
ガリガリのうーちゃんよりずっとでっかい立派な体格のお子様! ギブスではなく、肩にサポーターのようなものをしています。腕の骨折ではなく、鎖骨の骨折でした。鎖骨の骨折は、ギブスで固定せず、肩が上がりにくくなるものの腕は動かせるとのことです。

 

鎖骨にサポーターを当てているお友達
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だからいいということでは決してないけど、想定していたよりケガの程度が軽いようで、お友達はにこにこしていたので本当に安心しました。ぐったりつらそうな顔をしていたら、申し訳なさすぎて受け止めきれなかったかもしれません。

 

●育児は楽しくも恐ろしい

悪気や悪意でケガをさせたわけではないこと、なによりお友達がそれほどつらそうな顔をしていなかったことなど、不幸中の幸いでした。無理矢理押しつけるような形でお見舞いを受け取っていただいて帰りました。

「うーちゃん、今回のことで叱ったりはしないけど、でもだから問題がないというわけではないよ。ケガをするのもさせるのも、本人も相手もとってもつらいことだから、運動していてぶつかりそうになったら充分気をつけないとダメだよ」

帰りのクルマで、精一杯優しい口調で伝えました。今回の正念場を、可能な限り即対応で向き合うことができたのではないでしょうか。
これからもこのような場面はあることでしょう。育児は楽しくも恐ろしいですね。

 

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