年末の大掃除は手早くラクにすませたいもの。ぬめり、水アカといった水回りの汚れを落とす方法を、家事芸人の家事えもんこと松橋周太呂さんに教えてもらいました。
ぬめり、水アカ…水回りのガンコな汚れを撃退する必須アイテム
水回りの汚れ落としに有効なアイテムは3つ。事前に準備しておきましょう!
・万能洗剤 すべての画像を見る(全9枚)重曹と台所用洗剤を、1:1ほどの割合で混ぜ合わせると、洗浄力がアップします。汚れを浮かせる力に、研磨作用も加わり、キッチン回りから浴室、洗面所、トイレなど、いろんな場所で使える万能洗剤に。
ポリ袋に入れ、60℃のお湯で湯せんして温めれば、さらに効果的!
・酸素系漂白剤(粉末)酸素の泡の力でガンコな汚れを浮き上がらせ、弱アルカリ性の力で油汚れなどを分解します。漂白・除菌効果もあり。
・クエン酸弱酸性で、蛇口やシャワーヘッドについた水アカなど、アルカリ性の汚れ落としに最適。水に溶いてつけおきすると汚れが落ちます。
●お風呂場を徹底清掃!
お風呂場は毎日掃除していても、いつの間にかつくカビやぬめり、鏡やシャワーヘッドにつく水アカ汚れなどなど…。ガンコで落としにくい汚れも、つけおき&万能洗剤で撃退しましょう!
<浴槽・小物>1:つけおき液をつくり、小物類を浸す
給湯器を60℃に設定して浴槽に湯をため、酸素系漂白剤を表示どおりに溶いて、イスや洗面器、ラック、オモチャなど、小物類を入れます。
2:保温のため、フタをする
全体をおおうようにしてフタもつけます。
「フタについた汚れも落とせるうえ、保温にもなって一石二鳥」(松橋さん)
フタが入りきらない場合は、斜めに入れてときどき動かし、全体に液体がいきわたるようにします。
3:軽くこすり、ぬるま湯ですすぐ
1~6時間おいて液を抜き、スポンジなどで軽くこすりながらぬるま湯ですすぎます。
「細かい部分の汚れが残っていたら、ゴム手袋をした手やリメイク歯ブラシでこすってもOK」
<鏡>●万能洗剤をつけてゴム手袋でこする!
ゴム手袋をはめて万能洗剤を手に取り、直接鏡をこすります。
「スポンジのように重曹の粒が隙間に沈まず、ゴム手袋は重曹の研磨作用を効果的に発揮させます。ガンコな汚れにはクレンザーも有効です」
<シャワーヘッド>●密閉袋でクエン酸づけ!
水1Lに対して大さじ2の割合のクエン酸を溶かしたクエン酸液をつくり、密閉袋の中でシャワーヘッドを浸します。
「1時間ほどつけおき、水で洗い流して古歯ブラシなどで汚れをこすり落としてください」
<蛇口>ぬめりや水アカがつきやすい洗面所。お客さまの目につきやすい場所でもあるので、とくに来客前はささっとキレイにして、気持ちよくお迎えしたいもの。
●万能洗剤をつけたゴム手袋でみがく!
ゴム手袋をはめて万能洗剤をつけ、洗面ボウルや蛇口を直接こすり、水で洗い流していきます。
「とくに蛇口回りは念入りに。重曹の研磨効果で水アカが取れ、ピカピカに輝きます」
浴室を常時キレイに保つための掃除のワンポイントアドバイス
●浴室を丸ごと除菌
市販のくん煙剤を使って2か月に1回ほど除菌すると、お風呂掃除がグンとラクに。
「浴室内のものはもちろん、手の届かない天井をはじめ、すみずみまで除菌・防カビしてくれるのもうれしいポイントです」
●ワイパー活用で水アカ防止
浴室掃除でやっかいな汚れのひとつが、水アカ汚れ。
「一度つくと落とすのが大変なので、入浴後に水きりワイパーで水気をさっとふいておくのがおすすめ。とくに鏡は、このひと手間でウロコ汚れを予防できます」
●50℃シャワーでカビ防止
浴室の排水口やゴムパッキンなど、カビが生えやすいところに週1回程度、50℃以上のシャワーをかけると、カビの発生を抑制。
「離れたところからかけると温度が下がってしまうので、至近距離からかけるのがポイントです」
※ここで紹介している掃除道具や洗剤のなかには、建材や設備機器によって使用してはいけないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、また、掃除道具と洗剤の注意書きを事前に確認してから、使用してください。
各種洗剤を使用する際には、ゴム手袋を着用してください。