40代、50代と年齢を重ねるなかで、「これからはできるだけすっきり暮らしたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。
「いらないものを手放せば、すぐに暮らしやすさを実感できますよ」と話すのは、60代のミニマリストでカナダ在住のブロガー・筆子さん。筆子さんの最新刊『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)より、すっきり暮らすために、ものを減らすのが苦手な人にもおすすめの「片づけ3ステップ」をご紹介します。
ものを減らすのが苦手な人でもできる「片づけ3ステップ」
「ものを減らすのが苦手だけど、今度こそ成功させたい」と思っている方のために、計画→実行→持続の3ステップを教えてもらいました。
●1:ちょっとがんばればできる計画を立てる
すべての画像を見る(全3枚)「ものを減らすのが苦手な人は、目標を高くしがち」だという筆子さん。
そんな人にとっては、今の自分でもちょっとがんばればできるような計画を立てることが重要です。筆子さんのおすすめが、「1日5分片づける」こと。
「タイマーをかけて5分だけテーブルの上を片づけると、意外にいろいろなものが捨てられますよ。5分も時間がないと思うなら、さらにハードルを下げて、『1個だけ捨てたら、今日はそれで終わり』という目標でいきましょう。
『1個ぐらい捨ててもなにも変わらない』と、思うかもしれません。でも、『たくさん捨てなきゃ』と思いながら何もやらないくらいなら、『1日1捨て』を継続したほうが部屋は片づいていきます。1日1個でも、1年365個の不用品を減らせますよ。
片づけのハードルを下げると継続でき、捨てることに慣れ、ガラクタを見抜く目も養われます。シンプルライフに対するアンテナが立つので、『もっとこんなふうにしたい』とアイデアも思いつき、楽しみながら作業できるようになります」
●2:平面をきれいにして暮らしやすさを実感する
ものを減らすのが苦手な人はモチベーションを上げることも大切、と筆子さんは話します。そのためには、すぐに効果を感じる場所から始めるのがよいそうです。
「いちばんのおすすめはダイニングテーブル、キッチンのカウンター、居間にあるテーブル、作業机、ソファの上、ベッドの上、床など家じゅうの平らな面です。こうした場所がきれいだと、ほかが多少ごちゃついていてもスッキリ見えますし、とても暮らしやすくなります。捨てる区画がはっきりしているので、手をつけやすいという利点もあります。
たとえば、机を片づける際は、まず机の上にあるものを眺め、そこにあるのが当たり前になっているものをチェック。明らかなゴミやいらないものを捨てたら、作業が終わったのに戻していないもの、なんとなく置いてあるものを、本来のあるべき場所に戻します。
これを確実にやれば、残るのは机の上になければならないものだけ。もし、1回でスッキリしなかったら、何回か繰り返し行いましょう。
水平面だけではなく、冷蔵庫の扉や側面、ドアや壁など垂直面のチェックも忘れずに。とっくに期限が切れたクーポン券やおみやげでもらったマグネットが、所狭しと冷蔵庫の扉にくっついている人は要注意です」