フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! この連載では、日々の料理を楽しむために「志麻さんが本当に伝えたいこと」をレシピと一緒に伝授します。今回のレッスンテーマは「焼きそば」です。

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少しのコツで「焼きそば」がぐっとおいしく!
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「気軽につくれて、忙しい日のお昼ごはんなどにもぴったりの『焼きそば』。肉や海鮮、野菜などの具材を一気に炒め、そこに麺を入れる…というつくり方をしている人も多いのではないでしょうか? じつは、この“一気に”を見直すだけで、仕上がりが断然変わってくるんです」

いつもの焼きそばが格段においしくなるポイントを志麻さんがレクチャー!

<ポイント1>炒め油は多めに

ざる

炒め油が少ないと焦げつく原因になるので、多めに入れましょう。炒めたあとザルに上げて汁気をきるので、野菜の炒め油は多めに使っても、しつこくなりません。

麺

麺は、焼きそばにまぶされている油を使って焼いていきます。できるだけいじらず、焼きつけるように。

<ポイント2>料理のおいしさは味のメリハリ

ニンニク

タンパク質にはしっかり味をつけ、麺は適度に。野菜は、炒め合わせているうちにほかの素材につけた味が移る程度でOK。

今回ご紹介するレシピでは、ニンニクとショウガはあと入れにして火をほとんど入れません。ガツンとくる中華の味わいはこれがポイント。

<ポイント3>2人分がマスト!

4人分でつくってもいいですが、2人分ずつ分けた方がべちゃっとせずおいしく仕上がりますよ。

<ポイント4>肉・魚と野菜は別々に炒める

おいしい焼きそばをつくる最大のポイントは、肉・魚と野菜は別々に炒めること。肉と野菜は火のとおり方が違うので、同時にベストな状態で炒めあげるのはとても難しいんです。魚と野菜も同様。別炒めして後でさっと合わせれば、手軽に、そして確実においしく仕上がります。

さらに、別炒めのいいところは、具材別に味つけの濃淡をつけ、食感を生かせること。野菜は塩をふると水気が出るのであくまで軽めにシャキッと、代わりに肉にはしっかりふるなど、メリハリもつけられます。