●出世や成功にとらわれない、普通の人生も肯定してくれる優しさ
その後、無事に到着したフライト先では夏希と美穂とも再会し、久しぶりの楽しい時間を過ごす4人。麻美と真理はパイロットを辞めて地元の北熊谷へ戻り、麻美は1周目と同じ市役所、真理も保育園へと再就職します。
ちなみに、人生をやり直すたびに麻美の服の系統が変わっていたことから、SNSでは「服の色が人生何周目かを表すのでは?」という考察も上がっていましたが、ドラマの公式Twitterによると、服の色は「人生何周目」とは関係なく、職業や居場所と関連しているそう。北熊谷の人々は茶系の服という設定のため、何周目になっても夏希や美穂は同系統のまま。地元に戻った麻美もパイロット時代の白&赤から、再び茶系の服を着るようになっていました。
平均寿命まで生きながらえた4人は、「おばあちゃんになったら一緒に住もうよ」という第1話の言葉どおり、全員そろって老人ホームへ。これまでと同様、他愛のないおしゃべりに明け暮れる日々を過ごします。
人生を何度もやり直した麻美であれば、パイロットを続けることも、ほかの職業で成功することもできたはずですが、最終的に選んだのは家族や友達のいる地元。ひたすら4人の友情にフォーカスしつつ、出世や成功にとらわれない、普通の人生も肯定してくれる。伏線回収や懐かしネタの見事さだけでなく、そうした優しさも本作が支持を集めた理由と言えそうです。