俳優・演出家として活躍されている、錦織一清さん。幼少期からの記憶の扉を開けて、栄光から挫折まで語った初の自叙伝『少年タイムカプセル』(新潮社刊)は、3月1日に発売されるやいなや発売日当日に重版が決定! 

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錦織一清さんインタビュー。「洋服は1枚増えたら、まず10枚捨てたい」

錦織一清さん
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書籍では、“仮面”を脱ぎ捨てて、できるだけ素の自分をさらけ出したという、“ニッキ”こと錦織一清さん。そこで今回は、現在の暮らしぶりなど「素」の錦織さんについて語っていただきました。

●無類のキレイ好き!?リビングのソファもバミってしまう演出家に

――『少年タイムカプセル』にも書かれていますが、すごくキレイ好きとのことで、エピソードなど聞かせていただけますか?

錦織一清さん

錦織:もうね、洋服なんか1枚増えたら、まず10枚捨てたいんだよね(笑)。でも、もらうじゃない? いっぱいいっぱいになるんだよなぁ。それこそ昔は、バブルのときって、ブランドの店に行ってさ、こっからここまでくれとか言ってたけどね。バカな時代だね。

今はひとりが長いからわかったんだけど、洗濯物が増えるということは、服が多いということです。3枚しかパンツ持ってなかったら、2日に1回洗ってなかったらなくなるからさ。追い込まれると、人間ってちゃんと洗濯するよ。

キッチンもさ、毎日使わないと汚くなるよ。使っていれば、ちゃんとふいて終わるから、絶対キレイになるよね。うちはオープンキッチンなんだけど、人が来たときとかみんなが集まっても、俺なんか流し台のとこから見たりしてるね。

基本的にそういうところにいて、飲み屋のマスターみたいに、人が楽しそうにするのを見てるのが好きだったりとかする。俺、なんかそういう飲み屋でもやった方がいいんじゃないかな(笑)。

――ちなみに、部屋の模様替えとかされたりしますか?

錦織一清さん

錦織:あんまりしないんだけど、あの、お客さんが食事してるところをキッチンとか端っこから見て、「あ、この配置いいな」とかって、なんか、その、舞台のセットみたいに見えてきちゃうんだよね。それで、ソファの位置をバミったりしてるかな。

俺、自分で気づかなかったけど、神経がおかしいのかな。なんでかって言うと、たとえばコースターがあるじゃん。斜めになってると気持ち悪いのね。こう、垂直? 水平? にしたくなっちゃう。曲がってたら直しちゃうね。気持ち悪いんですよ、気持ち悪い(笑)。

だから舞台やっててもね、舞台の袖幕ってあるんだけど、よくスタッフにちょっと引きずって見えるとか、この長方形、ちゃんと画角出てる? もうちょっとあれ、アップできない? とかってさ。垂直もしくは平行には、すっごくうるさいね。

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