フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。
そんな志麻さんの、本日発売のパーソナルマガジン『à table SHIMA vol.04 春号』のテーマは「なんでもない日のいつものごはん」。ここでは、定番料理がもっとおいしくなる、ちょっとしたコツをご紹介します。ぜひ普段の食卓で試してみてくださいね。
タサン志麻さんの「定番料理」がもっとおいしくなるコツ
すべての画像を見る(全6枚)日々おいしいレシピを発信している志麻さんが、実際に自分の家でどんなものを食べているのか、気になるところ。そんな疑問に、「特別ではないけれど、わが家らしい少しのアイデアをプラスした、家族の大好きな料理が定番です」と志麻さんは答えます。
「日々のごはんは、毎回変化をつける必要はないし、とくに“驚き”を求めなくてもいいと思っています。ホッとする、いつもの味。それを繰り返せることこそが、家庭料理のすばらしいところです。定番料理といっても、本のレシピ通りにつくる必要はありません。食べる人の好みに合わせて、自由に材料をたしたり、つくり方を変えたり。思い思いのアレンジを加えることで、家族の記憶に残る、“わが家の定番”がつくられていくのです」
●「ハンバーグ」は、サイズ感がポイント
タサン家のハンバーグは、ちょっと小さめ。子どもたちが大好物のハンバーグを残してしまうことなく、「食べることに前向きでいられるように」というのがその理由だと志麻さんは言います。
「おいしいのに残してしまうのは、本人もなんだかさみしい気持ちになるはず。『2個食べられたよ』『僕は3個いけちゃうよ!』と楽しい気持ちで食事をしてほしいから、わが家のハンバーグはおかわり前提の、このサイズがちょうどいいのです」
まず、混ぜ合わせた卵、パン粉、牛乳に、合いびき肉と粗めのみじん切りにして電子レンジで加熱したタマネギ、塩を加えて粘りが出るまでしっかり練ります。
空気を抜きながら小判型に丸める際、表面をなめらかに整えるのも大切なポイント。
サラダ油を熱したフライパンで、中火で2~3分、焼き色がついたら裏返して1分焼き、フタをして弱火で5分蒸し焼きに。焼いた際に出た脂にソースの材料を加え、混ぜながらハンバーグにからめます。
つけ合わせのバターマカロニと、サラダと一緒に盛り合わせれば、子どもも大喜び!