最近よく耳にする「NISA(ニーサ)」「iDeCo(イデコ)」「ロボ投資」。今後のことを考えると知っておきたい大事な言葉だとわかっているけど、今さら人には聞けない!
そこで、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんにそれらのマネーワードの解説と、今年の10月に増税が予定されている消費税について聞きました。
秋の増税を控え、話題の投資&運用ワードを解説
「NISA(ニーサ)」「iDeCo(イデコ)」「ロボ投資」の3つの仕組みを丸山さんが解説します。これから始める人は、仕組みとリスクを見きわめておきましょう。
※ここで紹介する投資商品は元本割れなどのリスクがあります。
●【NISA・つみたてNISA】 株式や投資信託の分配金や売却益が非課税に
すべての画像を見る(全3枚)NISAとは少額投資非課税制度のこと。専用口座で株や投資信託などを運用すると、分配金や売却益にかかる20%の税金などが非課税になります(上限あり)。つみたてNISAはその積み立て版。
「いつでも解約できて使い勝手がいい半面、元本割れの恐れも。銀行や証券会社、信用金庫などによって、扱っている商品が異なるので、内容をよく理解してトライしてみてください」
<実践しているESSE読者も!>・NISAで運用できる投資信託は、比較的リスクが低いものが多数。長く続けるほど非課税の恩恵が大きくなるので、じっくりと運用(愛知県・38歳)
●【iDeCo】 かけ金が全額所得控除など、税制面の優遇が満載
iDeCo(個人型確定拠出年金)は、預貯金や預金、保険を選んで毎月積み立て、60歳以降に運用したお金を受け取る制度。かけ金は全額所得控除となり、運用中の利益が非課税など、税制面で優遇があります。
「国民年金だけの自営業の人などは、上乗せにおすすめ。途中でやめられないので、ムリのない額で始めてください」
<実践しているESSE読者も!>●【ロボ投資】 初心者でも、知識がなくても、おまかせで投資を始められる
最初にリスクの大小などを設定しておくと、希望にあわせて自動的に投資してくれるのが「ロボ投資」です。
「感情に左右されずに売買してくれるので、長期運用で利益が出やすいのがメリット。『投資をしてみたいけど、知識がない』『選び方がわからない』という初心者でも、気軽に始めることができます」
2019年の秋の消費税増税ってどう変わる!?
今年の秋に予定されている消費税の増税。まだまだ先のことと思わず、今からしっかりチェックおきたいもの。そのときが来てあわてないように、今から準備しておきましょう。
Q:消費税アップの前に買っておくべき物はある? A:遊園地の年間パスポートやブランド品は増税前に購入しましょうブランド品や遊園地の年間パスポート、家のリフォーム、歯列矯正など、価格の変動がないものは増税前に購入を。好不況で価格が変わる住宅、増税後に税金優遇がありそうなクルマなどはあわてて買う必要はないでしょう。
Q:消費税10%が適用されないものは? A:外食などを除いて、飲食料品は適用されない予定です飲食料品は基本的に適用されず、今までどおり8%。例外は、酒類と外食代のほか、ケータリング、テイクアウト、出前は10%になります。また、一定の条件を満たす週2回以上発行の新聞の定期購読代も8%のままです。
Q:いつから、どのくらい変わるの? A:2019年の10月から、税率が10%に上がる予定ですこれまで2度、先送りされてきた消費税の増税。2019年10月1日に、現時点では、現在の8%から10%への引き上げを予定されています。
ただし、「軽減税率」といって、一部8%のまま据えおかれる品目もあります。対象品目は、先述の飲食料品(酒類、外食代などを除く)、新聞の定期購読代(一定の条件あり)などです。