家にあるものを減らして身軽にすっきり暮らす人が増えています。でも、今は使っていないとしても「買ったときに高額だったもの」や、「以前お気に入りだったもの」はなかなか捨てられません。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストの本多めぐさんが、捨てられないものを手放しやすい考え方について教えてくれました。

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買ったときに高額だったものが捨てられない。そんなときに手放しやすい考え方

高額なものを捨てるには心理的ハードルが高いもの。買ったときは数万円もしたものが、数千円、もしくは数百円の値段がつけられたら、がっかりして売るのをやめたくなります。
でも、「使わないもの」を持ち続けるのはおすすめできません。ものは使われないと価値はないのです。ただただ家の中でスペースをとるのではもったいない。
今回は、「買ったときに高額だったから持ち続けているもの」について、手放しやすい考え方を4つご紹介します。

 

●1:大事なものだからこそ、大切に使ってくれる人へ渡す

大切なものであればあるほど、使わずに所有し続けるより、使ってくれるだれかの所に回っていった方が「もの」にとって幸せといえます。
たとえ買ったときの10分の1の値段で売られていったとしても、使ってもらった方が「もの」の使命をまっとうできます。

手放した側も、自分にとって大切なものがだれかの手に渡り、そこで愛用されていることで、安心感やうれしさが湧いてくるのではないでしょうか。

義母から譲りうけたショルダーバッグ
義母から譲りうけたショルダーバッグ。6~7年愛用しています
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ちなみに、私は義理の母からもらったバッグを使っています。義母がリュックを背負うようになり、ショルダーバッグを使わなくなったためいただきました。私が使うことで義母も喜んでくれています。

 

●2:ものは使ってこそ、価値がある

ものは「使ってナンボ」です。たとえば10万円の高級バッグを購入しても、使わずに家で眠らせていたらどうでしょう。持ち歩くことで自分を品よく見せてくれたり、信頼感を与えてくれるわけでもなく、荷物を入れる用途としても活躍していません。バッグとして価値を生み出していませんね。

ものは「使用すること」に価値があるのです。そのため、たとえ高額の商品を購入したとしても、結局使わないとしたら今の自分にとっての価値はありません。そう考えると、手放しやすくなるのではないでしょうか。

私の知人の話です。旅行用にとオーストリッチのショルダーバッグを10年前に購入したものの、もったいなくて使わないまま箱に入っているそう。高級品を普段使いしにくい気持ちはわかりますが、そもそも使わないのがいちばんもったいないな、と思いました。

 

●3:今の自分にとってふさわしいのか考える

「購入したときの自分」にはピッタリくるものでも、それから年月が経った「今の自分」にとって、それはふさわしいでしょうか?

最近しっくり来なくなった服
最近しっくりこなくなった服です。そろそろ手放そうと思っています

わかりやすいのが服やファッション小物です。30代が着るブランドの服は、50代では似合わないことも。また、流行の移り変わりで、20年前の服は違和感があるかもしれません。「今の自分」にとって価値があるか考え、ふさわしいか判断すると手放しやすくなると思います。

また、大抵は時間がたつほどにものの価値は下がるので、必要ないと判断したら価値が下がらないうちに早めに手放すようにすると、少しでもお金に替えやすくなりますよ。