さまざまな変化を感じ始める40代から50代を、人生の先輩はどう乗り越えてきたのでしょうか? 現在46歳であるモデルの“はまじ”こと浜島直子さんが、58歳のライター・一田憲子さんを訪ね、この世代ならではの不安にしなやかに対応するためのヒントを聞きました。

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年齢とともに感じる自分の変化。どんなところに変化を感じたのか、ESSE読者に聞きました。

首をかしげる女性
読者が感じた自分の変化って?(※画像はイメージです)
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●40代でここが変化

・「やることを一覧表にしても、忘れてしまうことが。こまめにメモすることを習慣化」(東京都・44歳)

・「年々、指先やかかとが乾燥するように。保湿クリームが欠かせません!」(神奈川県・42歳)

●50代でここが変化

・「疲れやすくなるので、家事は完璧にできなくてもよし! 子どもとも分担します」(兵庫県・52歳)

・「肌ケアのために皮膚科に通い、ファッションカラーで白髪ぼかしをするように」(千葉県・50歳)

 

上手に年を取るコツってなんだろう

40代の浜島さんと、50代の一田さん。年を重ねるごとに輝きを増していくおふたりに、“上手に年を取るコツ”についてうかがいました。

一田憲子さんと浜島直子さん
一田憲子さん(左)と浜島直子さん(右)

●やめることは暮らしを整えること

浜島さん(以下浜):40代半ばになり、最近とても疲れやすいんです。30代の頃は明け方までお酒を飲んでも、次の日の早朝から元気に撮影に出かけていたのに、今では夜9時に寝ないと体力がもたないほど(笑)。息子の小学校入学を機に朝型へと生活を変えたのですが、一田さんも40代で夜ふかしをやめたと聞きました。

一田さん(以下一):私もかつては“超”がつく夜型人間で、取材から帰って夕飯を食べ、テレビを観終えた夜11時頃から「よし、原稿を書くか!」という毎日を送っていました。ところが、40歳を過ぎた頃から、突然夜に弱くなってしまって…。ごはんを食べたら、パタッと眠くなって、集中力が続かないし、仕事もはかどらない。

:体が「もう無理だよ~!」とSOSを出し始めたんですね。

:そうみたい。最初は、今日だけ? とか、私って意志が弱いのかな? なんて思っていたのだけれど、だんだんと体にガタがきているんだとわかってきて、これはどうにかしなくちゃ…と。そこで、周りの人をマネして、夜に仕事をするのをやめて、暮らしを朝型に変えてみることにしたんです。

:なにかをやめて、新しい習慣を取り入れるのってなかなか大変なことですよね。

:そうなの! 早起きするためには、早く寝なくちゃいけない。そうしたら、ごはんの時間も早めなきゃいけないし、当然仕事だって夕方までに終えなくちゃならない。やめるためには準備や生活習慣の微調整が必要で、結局、思い立ってから実際に朝型にシフトするまで、5年くらいかかってしまいました。

:だけど、一田さんは、そういった作業をおっくうがらずに、「どうやったら自分が軽く、ラクになるか」という明るい目線で見て、ポジティブに取り組んでいる気がします。

なにかをやめるためには、必ず自分と向き合わなくちゃいけないですよね。「やめること」の前後を微調整する過程で、今の自分はこんな状態だから、どこをどう変えればいいかと考える。結果、自分だけの真実を発見する。それこそが、“自分の暮らしをつくる楽しさ”なんじゃないかなと思うんです。

:なるほど。そうやって暮らしを自分流にアップデートしていくことが、上手に年を取るということなのかもしれませんね。