洗濯物や布団を干すために、日あたりのいい2階にベランダをつくる間取りが正解だと思っていませんか? 2年前にハウスメーカーで家を建てた日刊住まいは、80万円を追加して、寝室に面した日当たりのいい位置にベランダを設置しました。しかし実際に住んでみると、この間取りに後悔。その理由をレポートします。今ならわかる、別の選択肢も合わせて紹介。
すべての画像を見る(全5枚)2階に布団干し専用のベランダを設置したものの…
わが家は子ども2人(4歳、1歳)の4人家族。2年前に大手ハウスメーカーで家を建てました。間取りを検討するにあたり、2階にある寝室や子ども部屋で使う布団を干そうと、とくに疑問に感じることもなく同じ2階にベランダをつくりました。
ベランダは、日あたりのいい南側につくりました。家族が寝ている部屋に面しています。布団を干すためだけと考えていたので、奥行きは80㎝に。1階部分の支えはなく、ベランダのみが2階から飛び出した形状になっています。このベランダをつけるために、約80万円の追加費用がかかりました。
しかし実際に住み始めると、じつはいらなかったのではと考えるように。わが家の現在の洗濯事情を踏まえて、その理由と、今思う正解だと思う方法を紹介します。
日常の洗濯家事動線は1階で完結
こちらは、1階の間取り図。わが家は洗濯家事の動線をよくするために、洗濯物の干し場専用スペースを1階につくっています。
ですから、布団以外のものを干すときは、このスペースを使っています。こちらに関しては、「洗う→干す→しまう」が1階で完結するので、とくに後悔はありません。
2階のベランダは、当初から考えていたとおり布団を干すためだけに使っています。しかし、使用頻度は月に2、3回程度。
現在わが家は、子どもが小さいため子どもたちと一緒に布団で寝ています。ただ、夫婦ともベッド派なので、子どもが成長したらベッドを置く予定。ですから布団を干す機会は、今後、さらに減るだろうと考えています。
最低限の広さのベランダは、使い勝手が悪い
ベランダの奥行きを、布団を干すだけだからと、80㎝に決めました。しかし、実際に布団を干したり取り入れたりしてみると、思っていた以上に不自由を感じています。いかんせん、狭すぎるのです。
とくに、子どもがミルクを吐き戻したり、お漏らししたりした場合は、1階のお風呂場で洗う必要が…。どうせ1階まで布団を持って下りてしまったのなら、勝手口(洗濯物干し場の奥にある)を出てすぐの中庭で布団を干してしまった方が、ストレスがありません。
このように、布団になんらかの処置をするケースだと、2階のベランダは「最短距離」に位置しているものの、現実にはとても使いづらい…。
そもそも個人的にも、2階の狭いベランダで干したり取り入れたりする負荷より、1階の中庭で干すために布団を抱えて階段を上り下りする方がまだましと感じています。そのため、ますます2階のベランダを使わなくなるという状況に。