50代、もしこれから新たな自分として一歩を踏み出したいとき、どんな気持ちでスタートしたいですか? 50代でブロガーになった中道あんさんが、大切にしている3つのことを教えてもらいました。

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50代、これからの一歩のためにもちたいもの3つ

今日は節分。この日を過ぎるといよいよ春の訪れですが、古くから季節の変わりに目には邪気が生じやすく、新しい年に幸運を呼び込むために節分という行事があるそうです。私にとって50代は母でもなく、妻でもなく、仕事人でもない、一個人としてのスタートの時期でした。運気の変わり目にやったほうがいいことがあるように、50代はこれからの一歩のために意識してもちたいものがあります。

●感謝と謙虚さ

私は、たまたま50歳でブログを始めたことが、そもそもラッキーだったし、そして幸運に恵まれてきたと思います。何かを成し遂げるには、努力するというのは当然だし、努力が実れば自信も生まれるので、さらに次の一歩へ進んでいけます。でもここで忘れてはいけないのが「おかげさま」という感謝と謙虚さです。

私の母は40代以降、病院通いの人生で、常に具合が悪かったのです。ご近所さんも気にかけてくれ「最近調子はどう?」と様子を尋ねにしょっちゅう来てくれていました。母は「ええ、おかげさんでなんとかやっています」といつも感謝の気持ちを伝えていました。まだ高校生だった私にはその「おかげさま」が持つ意味など理解できませんでしたが、その後ずっと聞き続けることになります。

母は周りに対しての依存心が強く、特に私にはキツかったです。ときには、それは憎しみを覚えるほどで、決して関係性がよかったわけではありません。でも「おかげさんで助かった」とか「おかげさんでええ塩梅」など必ずといっていいほど言葉にするので、そう言われちゃうと、仕方ないかなと、嫌な出来事もさらっと忘れちゃうのです。
母は、自分への自信がなかったからこそ、周りの支えに守られていると感じていたのかもしれません。決して褒められた母ではありませんでしたが、「おかげさま」使いの天才であったのは間違いないでしょう。一昨年に亡くなりましたが、周りから「あんなに幸せな人はいない」と言われています。