3年前にハウスメーカーで総2階、延床35坪の家を建てた日刊住まいライター。2000万円以内で、太陽光発電やトリプルガラスといったハイスペックな家づくりを成功させました。なぜ実現できたのか詳しくレポートします。理由は5つ。建築費が高騰し、住宅ローン金利も上昇している今、ぜひ知っておきたい情報です。

家の外観
こだわるポイントを明確にすることで、当初の予定通り2000万円以内で完成
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生活を圧迫しない建築予算は2000万円以下

キッチン

わが家は夫婦と娘2人、ネコ2匹の共働き一家。3年前にハウスメーカーで家を建てました。建てるにあたって、まず考えたことは建築費の総額です。住宅ローンで生活を圧迫しない程度の金額に収めるため、2000万円以下を目標に家づくりをスタートしました。

筆者が建てたかったのは、日当たりがよくて暖かく、光熱費のあまりかからない家。断熱性の高い窓、南向きの明るいリビングに広い寝室、布団もラクラク干せる広いベランダ、ピアノの置ける部屋、2人の娘にそれぞれの部屋、スキップフロア…と希望はいろいろありました。

とはいえ、予算には限りがあります。あまり大きな家にはできませんし、希望をかなえつつも妥協しつつ、家づくりをしていきました。

結果的に1890万円で、総2階延床35坪の快適な家を建てることに成功。地方都市にハウスメーカーで家を建てて3年間過ごし、とても満足しています。

ちなみに家づくりでは、以下の5つのことを実践しました。

 

1.情報取集してローコスト住宅が得意な依頼先を見つける

家づくりの予算と言っても、どの程度が高いのか安いのか、最初はよくわかりませんでした。そこで、まず住宅展示場を見学したり、ハウスメーカーのチラシに目を通したりしたり。ざっくりとした住宅価格相場の見当をつけることに。そしてローコストを得意とするハウスメーカーと地元工務店に目星をつけました。

3社ほどに絞って展示場見学や相見積もりを取り、建材・住宅性能・コスパ・企業の将来性など複合的に判断した結果、当初から目星をつけていた、ローコスト住宅を得意とするハウスメーカーに決定することに。予算内でできるだけ暖かい家を建てたい、という気持ちが強かったので、依頼先を決めるにあたって、もっとも重視したのは断熱性能でした。

 

2.地域限定商品とキャンペーンをチェックして活用

ハウスメーカー選びを終えたら、今度は商品選びです。ハウスメーカーの主力商品、高価格帯の商品、コストを抑えた廉価版の商品などがあるなか、目を引いたのは地域限定商品というものでした。

地域の風土に合わせた商品づくりがされており、通常の商品よりも使われる建材のグレードが高かったりラインナップが豊富だったりと、さらにお得感の高いものでした。

 

太陽光パネル

筆者宅がオプションやキャンペーンを利用して選んだのは、トリプルガラス、太陽光発電、コーキングの少ない外壁、グレードの高い床材です。キャンペーンで自動的に適用されるものもありましたが、トリプルガラスと太陽光発電はオプションでつけました。

他社で見積もりを取ってもらったときは70万円以上していたトリプルガラスが、キャンペーン価格27万円で変更できたのは本当にラッキーでした。ちなみに、太陽光発電もキャンペーン価格で安くなっていました。

ハウスメーカーでは、1年を通してなにかしらのキャンペーンはやっているものです。気になるハウスメーカーのキャンペーンはチェックして、積極的に活用するのもいいと思います。

 

3.家の機能とは相反するスキップフロアは諦めた

スキップフロアありの間取り
当初提案されたスキップフロアありの間取り

階段の途中にちょっとしたスペースを設ける「スキップフロア」に憧れて、筆者宅にも設置を検討したことがありました。

しかし、吹き抜けができることで光熱費が余計にかかることと、耐震強度を保つために金額が少し上がるということで、諦めました。

 

4.住宅設備は標準から選択。造作はナシに

洗面台

キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの住宅設備はすべて標準仕様からの選択です。オプションでもっとグレードの高いものを選ぶこともできましたが、予算内に抑えるためにそうしました。

地域限定商品を選んだことで、すでにグレードアップされていた住宅設備もあったうえに、標準内でも十分に満足な内容だったからです。

実際、わが家のものを使ってみると、やはり大手メーカーの住宅設備機器ということを実感。どれも使い勝手や掃除のしやすさが、しっかり考えられています。