手づくりしてみたくても、「難しそう」「大量につくっても食べきれない…」とハードルの高いイメージのある、みそづくり。ジッパーつき保存袋で手軽に試せるレシピを、料理家で発酵マイスターの資格をもつ榎本美沙さんに教えていただきました。

関連記事

冷凍達人が必ずストックする便利食材2つ。ちょっとしたコツで収納もすっきり【2022年レシピ部門3位】

ジッパー袋でつくれる、手づくりみそのレシピ

みそ
ジッパー袋で簡単!手づくりみそ
すべての画像を見る(全13枚)

和食には欠かせない調味料、みそ。さまざまな種類がありますが、ここではもっとも一般的な『米みそ』をつくります。

「米麹、大豆、塩のみで意外とシンプルなのがみそづくり。今回は生麹でつくっていますが、乾燥麹でももちろん、おいしくつくれるので、まずは乾燥で試してみても」と、榎本さん。少しずつ味見して好みの熟成具合を探しながら、自家製みそを楽しんで。

●みそ

皿にのったみそ

【材料(約1.6kg・ジッパーつき保存袋Lサイズ1袋分)】

  • 大豆(乾燥) 300g
  • 米麹(生麹または乾燥麹・常温に戻す) 600g
  • 塩 165g

食べ頃:約6か月後
保存期間:長期保存可能
作業時間:ひと晩+4時間

【つくり方】

(1) 大豆を水に浸す

大豆

大豆を4倍量の水(約1.2リットル)に浸して18時間以上おく。ザルに上げて水気をきる。

【memo】

大豆
右上は浸水前。2倍以上に膨らむまで浸水させます

大豆が2倍以上に膨むまで、十分に浸水させてやわらかくしておくのがポイント。

(2) 大豆をゆでる

ゆでる

鍋に(1)を入れ、かぶるくらいの水を加えて強火にかける。煮立ったらアクを除き、豆がおどる程度の弱火にし、ときどき混ぜながら3時間ほどゆでる。

【memo】

途中で水が少なくなったらその都度たす。豆を指でつまんでスッとつぶれるくらいになるまでゆでる。

(3) 大豆をつぶす

つぶす

ザルに上(煮汁は1カップほどとっておく)、粗熱がとれたら温かいうちにジッパーつき保存袋に入れて口をとじ、袋の上から大豆をすりつぶすように押してペースト状にする。

【memo】

中身

豆の粒がまんべんなくつぶれるまで。底が平たいコップなどで押しつぶしてもOK。

(4) 米麹と塩を混ぜる

麹

別のジッパーつき保存袋に米麹、塩を入れて混ぜ合わせる。

(5) (3)と(4)を混ぜ合わせる

混ぜる

(3)の袋に(4)を4~5回に分けて加え、その都度しっかりと混ぜる。大豆の煮汁約3/4カップを少しずつ加えながら混ぜる。

【memo】

手で持つ

軽く丸めてにぎっても、ヒビ割れなくなる程度になるまで煮汁をたしながら調整を。

(6) 保存袋につめる

つめる

手のひらにのる大きさのボール状にし、ギュッとにぎって空気を抜く。(5)であいた袋に、隙間ができないように袋の角からつめる。ボールをつくっては空気を抜きながらつめる、を繰り返し、すべてつめたら袋の空気をしっかりと抜いて口をとじる。

 

●保存方法

保存

直射日光があ当たらない場所に、常温で6か月ほどおく。色が濃くなり、好みの味と香りになったら冷蔵室で保存する。

 

●生麹について

生麹

水分を多く含む麹で、麹店やネット通販で購入することが可能。冷蔵保存が必要で、乾燥麹に比べて日もちは短めです。

 

発酵食は健康と美容にも効果的で、なにより手づくりするとおいしいのが魅力。手間がかかりそうに感じますが、つくってみたら意外と簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。

現在発売中のESSE2月号では、みそのほかにもキムチや甘酒のつくり方を紹介しています。手軽に仕込んで、冬の発酵食を楽しみませんか?