ESSE本誌で連載中の『ドルオタが行く!』のこぼれ話をESSEonlineで紹介! 2月号に登場してくれたのは、スーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』にイヌブラザー/犬塚翼役で出演中の柊太朗さん。
柊太朗さんにインタビュー!「台本には“なぞの男”としか書かれていなくて…」
クールなブラックキャラを好演中の目力が印象的なさわやか男子の素顔は、北海道育ちの癒やし系。ギャップ満載の22歳の沼にハマること間違いなしです。
すべての画像を見る(全2枚)●モデルから俳優へ。転機となったのはあの舞台作品
Q1.俳優になりたいと思ったきっかけは?
「高校3年生のときに、AbemaTVの『恋する♡週末ホームステイ Season7北海道男子×東京女子』の出演者募集に応募したら、受かってしまったんです(笑)。高校卒業後にモデル志望で上京しました。でも、勉強のために舞台を観に行ったりしているうちに、演技もおもしろそうだなと思って。とくに印象的だったのが、小泉今日子さんがプロデュースされている『明後日』の舞台『後家安とその妹』。時代劇なんですけど、今まで感じたことがない感動で鳥肌が立ちました。役者の声や動き…存在だけで、こうも感動させられるんだと思って。そこから、ワークショップを受け始めたりして演技の勉強を始めました」
Q2.本格的な俳優デビューは、2021年のミュージカル『テニスの王子様』4thシーズン青学VS不動峰。どんな経験でしたか?
「人間ドラマがテーマの舞台ばかり観てきたので、観たことがなかった2.5次元は学びが多かったです。2.5次元は、キャラクターを忠実に再現することが重要なポイントのひとつなので、“正解がある演技”は、すごく難しかったですね。ほかにも、歌、ダンス、テニスと、すべてが初体験で、すごくいい経験になりました」
Q3.『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』に出演が決まったときはどんな心境でしたか?
「『魔法戦隊マジレンジャー』や『特捜戦隊デカレンジャー』、戦隊シリーズは子どもの頃よく見ていたので、出演が決まったときはとてもうれしかったです。オーディションが6次審査くらいまであって、最終まで残ったときには、『ここからはもうご縁かな』って思っていましたね。イヌブラザー/犬塚翼役に決まって、黒のキャラクターで今回はレギュラー戦士だと聞いて、『よかった〜』と思わず安堵してしまいました(笑)」
Q4.現在演じられている犬塚翼は、無実の罪を着せられて指名手配中の逃亡者。皮肉屋で、利己的で、他人を信用しないという、なかなかクセのあるキャラクターですが、役づくりで大切にしていることは?
「最初は、なぜ他人を信用しなくなったのかも説明がなくて、台本にはただ“なぞの男”と書かれていたので、ちょっと大変でした(笑)。だから、自分でキャラクターのバックボーンを想像して、プロフィールをつくったりして。ストーリーが進むにつれて台本の中でも細かい設定が肉づけされてきたので、今は演じやすくなりました。犬塚は、意外とお人よしなところがあって、頼られたら断れない、友達を大事にする、本当はいいヤツなんですよ。マイペースなところもあって、そこは僕と似ているかもしれない(笑)。あとは、イヌブラザーに変身したときのアフレコでは、ハードボイルドな感じのしゃがれた低い声で話すように心がけています」
Q5.撮影現場はどんな雰囲気ですか?
「キャストの年齢が18歳から33歳までと幅広いんですけど、みんな仲がよく、集まると学生みたいなノリでしょうもないことをしゃべっていますね。年長のキジブラザー/雉野つよし役のヒロさん(鈴木浩文)には、演技について相談に乗ってもらうこともあります。監督からの指示に対し、うまく演じきれないときなどにも、アドバイスをくださるのでありがたいですね」