型破りで自由奔放な裁判官を描き、大人気を博した連続ドラマ『イチケイのカラス』が劇場版に。「携わったドラマが映画化されたのは初めて」という主演の竹野内豊さんに、作品への思いを聞きました。
難しく見える法廷ドラマも、茶目っ気あるキャラクターのおかげで受け入れられたのだと思います
令和の「月9ドラマ」として最高視聴率をマークした『イチケイのカラス』の劇場版が公開になります。破天荒な裁判官・入間みちおを演じるのは、テレビ版に引き続き竹野内豊さん。じつは、携わったドラマが映画化されるのはこれが初めてのことなのだそう。
すべての画像を見る(全2枚)●入間みちおは今の時代に必要なキャラクターかもしれない
「裁判官に焦点を当てたテレビシリーズをやらないか? と初めて耳にしたときは、暗いニュースの多い今の世間に、難しい専門用語が飛び交う法廷もののドラマを受け入れていただけるのだろうか…などと感じたものです。しかし、浅見理都さんの原作漫画がおもしろくて、すぐに興味をもちました。私が演じた入間みちおは、裁判官の不文律など気にしないちょっと風変わりな人物。田中監督が、遊び心のあるヒントを投げてくださったり、『感じるまま自由に演じてみてください』と声をかけてくれた結果、みちおのキャラクターがうまく色づき、難しい題材であっても、幅広い年齢層の方々から愛される作品になったのだと思います」