100件以上のモデルルームを見学したのに、照明計画に失敗…。じっくりと練ったはずが、実際に住んでみると「寝室がまぶしすぎる」「収納の中のものがわかりにくい」などと後悔した照明計画について、日刊住まいライターが語ります。あわせて、「こうしておけば」と感じたことと対策法も。失敗談を参考に、あなたの家づくりに生かしてみましょう。
すべての画像を見る(全8枚)寝室で横になると、ダウンライトがまぶしい
筆者は夫婦のふたり暮らし。ハウスメーカーで床面積が32坪の平屋の家を1年ほど前に建てました。夫婦ともにインテリアが好きということもあって、見た目についてはかなりこだわりました。当然、照明計画も検討を重ねています。
ちなみに家づくりの際は、100件以上のモデルルームに足を運んで、アイデアの参考にした筆者。しかし、新居に住んでみると、失敗したと思うことも。
そのひとつが寝室のダウンライトです。寝室で寝転がったときに、頭側にダウンライトがあるとまぶしい。そんな情報を聞いていたので、わが家は足元側だけにダウンライトをつけました。
それでまぶしさは回避したつもりでいましたが、実際に寝てみると足元のダウンライトがまぶしい…。
設置位置が悪くて、光が視界に入ってしまうのです。そのため最近は、寝室にもうひとつつけた、調光タイプのペンダントライトばかりを使うようになりました。
寝室の照明は、視界に直接光が入らないように、スポットライトで壁を照らすような形式にすればよかったです。
お気に入りの庭の照明が少なくて、暗すぎた
わが家の玄関前は、家族にとってとても楽しい空間。バーベキューを楽しんだり、アウトドア時間を楽しんだり。タープを張って、夜を過ごすこともあります。また、植栽もこだわって、イロハモミジとエゴノキなどを植えました。おかげで、この空間がとても映えます。
それなのに…。設置した外構の照明は、玄関とカーポートとタイルデッキのところだけ。計画時は、これだけでたりるかと思っていました。
しかし、わが家の周辺は、夜になると思いのほか暗く、家の庭も寂しい印象に感じます。植栽を照らすような照明もつけておけばよかったと後悔。
自身の家づくりを振り返ると、夜に自分の土地を見に来なかったことを思い出しました。照明計画以前に、そもそも事前に土地の夜の状態を確認し、実際の明るさをイメージすることが大事だったと痛感。
今は対策として、配線不要のガーデンソーラーライトを置いています。しかし、明るさはたりず、ソーラーパネルが景観を損ねています…。
間接照明が明るすぎて、シアター気分が台なしに
リビングのテレビ上部の天井には、間接照明を採用しました。垂れ壁をつくって、その裏に照明を設置しています。この仕上げ自体は、ホコリがたまらないので気に入っています。
しかし、照明が思いのほか明るくて、テレビを観るときにまぶしいです。
LDKの照明をすべて消して、この間接照明だけでシアター気分に浸ろう…。計画段階では、そう夢見ていたのですが、明るすぎて映画鑑賞には向きません。
妻は「そんなにまぶしくない」とは言っていますが、筆者はまぶしい。こんなふうに、個人差があるので、調光タイプにして調整できるようにしておけばよかったと後悔しています。