個室が欲しい年頃になってきた子ども2人を持つ40代の夫婦が、100㎡の4LDKの中古マンションを購入してリノベーションした事例です。独立型だったキッチンをテーブルを一体化したⅡ列型に。キッチンがすっきり片づく、パントリーや壁面収納もつくりました。家族が一緒に過ごせる大らかなLDKには、なんと愛犬用のスペースも!
すべての画像を見る(全11枚)パントリーやサニタリーへの動線を確保し、収納も充実
Kさんの家 東京都
- ・家族構成:夫40代 妻40代 子ども2人
・築年数:築14年(2008年築)
・専有面積:103.00㎡
・設計・施工:たすかけ
住んでいたマンションの近くで、自宅より広い4LDKの物件が売りに出ていることを知り、子どもたちも個室が欲しい年頃になってきたことから購入を決めたKさん夫妻。
リノベーションのポイントは、独立型だったキッチン。キッチンを使う家族が、孤立せずにほかの家族と同じ空間で過ごせるように、LDKをリノベーションすることに。インターネットで依頼先を探しました。
こだわりのオーダーキッチンは、リビングと対面するカウンター側にシンク、壁側にコンロを配したⅡ列型。シンク横の作業スペースは広くて、ダイニングテーブルとつながっています。子どもたちが一緒に料理をしたり、来客時に3~4人がキッチン&テーブルに集まって一緒に準備したりすることも。
キッチンをオープンにしたことで、家族が一緒に過ごす時間が増えました。夫妻がもっともこだわった床材は、無垢のオーク材に草木染を施したもの。壁と天井には自然素材が主原料のクロス「エコフリース」を採用。
「普段は娘がテーブルで勉強をしながらキッチンにいる妻と話したり、息子と私と犬がソファでくつろいでいたりと、それぞれが別のことをしていても、ひとつの空間で一緒に過ごすようになりました」(夫)
コンロのある壁面側には、妻が入れるものに合わせて数センチ単位までこだわってサイズを決めた収納がつくりつけられています。さらに、Ⅱ列型キッチンの通路の先には冷蔵庫などが置かれたパントリーがあり、洗濯スペースにもつながっていて、家事動線も抜群です。
テーブルと壁側のカウンターの天板には、熱やキズに強いセラミックストーンを採用。扉の面材はダークグレーで統一しました。
シンク側のキッチンの天板はバイブレーション加工されたステンレスに。腕などで触れるだけで吐水・止水ができる「デルタ」のタッチ水栓を採用しています。
キッチンの奥には食品や家電などを収納しているパントリーがあり、引き戸を閉めればサッと隠すことが可能。