●Q2:自営業者の場合、年金をどう増やせばいい?
すべての画像を見る(全3枚)→A:予算次第で国民年金基金かiDecoを活用して。
自営業者の場合は「国民年金基金」に加入すると、公的年金を上乗せできます。
国民年金基金には、「終身年金」と「確定年金」があります。終身年金は契約者が生存している間はずっともらえますが、亡くなった時点で受給がストップ。確定年金は、年金がもらえる期間中に契約者本人が亡くなったら、家族が受け取れるというもの。かけ金の月額は加入口数と加入時の年齢、性別によって決まります。
国民年金基金は月々6万8000円までかけられ、全額所得控除になります。ただし、50代で国民年金基金に加入するには最低でも月々1万6510円のかけ金が必要。家計にゆとりがない場合は月々5000円から始められるiDeCoの活用を検討しましょう。
●Q3:遺族年金はどれくらいもらえるの?
→A:妻に厚生年金加入期間があるかどうかで変わります。
生計を維持していた方が亡くなったときにもらえる遺族年金には国民年金から支給される「遺族基礎年金」と、厚生年金から支給される「遺族厚生年金」があります。遺族基礎年金がもらえるのは、「年度末に18歳に達する前の子ども」がいることが条件になります。
つまり、夫が一定の年齢以上で亡くなったときにもらえる遺族年金は、多くの場合、遺族基礎年金分はもらえません。ただし、妻が自分の老齢基礎年金をもらえるまでは「中高齢の寡婦加算」という年金が加算されます。
遺族厚生年金の金額は、妻に厚生年金加入期間があるかどうかで計算方法が変わります。詳細な金額を確認したい場合は年金事務所に問い合わせを。
<夫の死後、妻が受け取る厚生年金3つのパターン>
(1) 夫の厚生年金の4分の3
(2) 夫の厚生年金と妻の厚生年金を半分ずつ
(3) 妻自身の厚生年金
厚生年金加入期間がある65歳以上の妻は(1)~(3)のうち、もっとも高い額が支給される。加入期間がない場合は(1)のみ