50代の夫婦が、子どもたちが巣立った一戸建てを快適に暮らせる家にしたいと、リノベーションした事例です。間取りと収納を見直し、暮らしやすさはグーンとアップ。キッチンとダイニングに、引き戸のある大型収納を新設し、白を基調にした内装したことで、念願だった「広くスッキリ見える家」が実現しました。

リビングから庭を見る
出窓やニッチ、飾り棚などにセンスのいい小物を置いてやさしい印象に
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間取りや収納を見直し、持ち家を暮らしやすくアップデート

Oさんの家 神奈川県

  • ・家族構成:夫56歳 妻52歳
    ・築年数:築18年(2004年築)
    ・リノベーション面積:約100㎡
    ・設計・施工:スタイル工房
白を基調としたやさしい印象のインテリア

Oさんの家は白を基調としたやさしい印象のインテリア。「広くスッキリ見えるように」(妻)と選んだ白いクロスや扉の面材は、ナチュラルな雰囲気の手持ちの家具とも似合うマットな質感に。掃き出し窓や出窓の枠も白にして、統一感があります。

Oさん夫妻がリノベーションを思い立ったのは、10年以上住んだ家の設備が古くなってきたことがきっかけ。また、子どもたちが巣立ち、夫婦ふたりの生活になったこと、外壁の塗り替え時期がきていたことも理由のひとつ。

どうせリノベするなら、これまで不便だと感じていた間取りを変えたり、収納を見直したりして、生活しやすくしたいと考えました。

「めんどくさがりなので、なるべく効率的に片づけをしたくて」という妻。物が少なくスッキリとしたLDKの収納扉をあけると、白いファイルボックスが整然と並んでいます。

細かくラベリングされていて、どこになにがあるかが一目瞭然。また、白をメインとしたインテリアでもどこかやさしい印象なのは、ナチュラルな雰囲気の家具と、出窓や飾り棚にさりげなく置かれたオブジェやグリーンがあるから。妻のセンスのよさがうかがえます。

 

LDKの収納扉をあけると、白いファイルボックス

これはダイニングの収納。右側にはIKEAのウォールシェルフを設置。無印のファイルケースなどを活用して薬や書類、メイク道具、文房具などのこまごまとしたものを収納しています。左側には無印のハンガーラックを入れ、部屋着やガーデニング用の服、パジャマなどをかけて、ここだけで室内の着替えが完結するようにしているそう。

 

キッチンの位置を移動。LDKをつなげたことで明るく広々

キッチン

もっとも重視したのは片づけや掃除がしやすい家にすること。「1階奥のダイニングだった場所をキッチンにしてそれぞれに収納を設け、リビングダイニングを広くしたいと伝えました」と妻。

部屋の中心にあったキッチンを北側に移動。リビングとダイニングをつなげたことで、明るく広々としたLDKに。上の写真左手のドアの先にある袖壁は、耐力壁で取ることができなかったため、それをうまく生かしてダイニングに収納を設けました。

希望どおりキッチンとダイニングに、引き戸のある大型収納を新設。どこになにを入れるかしっかりと計画を立ててから造作しました。「広く見えるから」と、内装は白で統一。

1階のリビングダイニングと廊下に張ったオーク材のフローリングは、ホワイトオイルを塗り重ねることでやさしい色合いに仕上げました。また、外壁塗装やサッシの交換によって、断熱性も向上しています。「掃除や片づけがラクに、生活がすごく快適になりました」と妻。家事の時短によって生まれた時間を、大好きなガーデニングに使えるようになったそうです。