犬を飼いたいと思ったときに、保護犬を迎え入れるという選択をしたモデルの浜島直子さん。当初は違う犬種のわんちゃんを迎え入れようと、団体に手続きをして待っていたところ、仕事で訪れた先で1匹のわんちゃんに出会います。浜島さんだけに興味を示してくれたことに運命を感じ、迎え入れることになったピピ。ここでは『別冊天然生活 保護犬と暮らすということVOL.2 犬と人のストーリー』(扶桑社ムック)から、浜島さんとピピのストーリーをご紹介します。

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浜島直子さんと愛犬との運命的な出会い

浜島さんがソファに座っていると、必ず隣に来るピピ。「毎日、“ありがとう″と、話しかけています。言葉はわからなくても、表情や声のトーンは伝わるかなって」
浜島さんと愛犬・ピピ。浜島さんがソファに座っていると、必ず隣に来るピピ。「毎日、ありがとうと、話しかけています。言葉はわからなくても、表情や声のトーンは伝わるかなって」
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11年前、愛犬ピピと運命的な出会いをした浜島直子さん。本当は当時、プラシュスキー・クリサジークを飼う予定でした。珍しい犬種のため、ブリーダーさんに2年待ちといわれ、いよいよ順番が来るというタイミングで出会ったのが、シーズーのピピです。

●自身の心を整えてくれる大切な存在

ピピ
生後約半年で浜島家にやってきた、現在12歳のピピ。「ピピの方が息子より早くわが家に来たので、ピピが長男。息子は次男です」

「仕事で訪れた犬の幼稚園にいたんです。かわいいなと思って聞くと、今週末に行われる里親会に出る保護犬だと。みんなで抱かせてもらっても無表情だったのに、私が抱いたとたん、顔を上げてあごをペロペロとなめてくれて。この子がいいと、運命を感じました」(浜島さん)

ピピと息子
子どもの誕生日に撮った写真。「やんちゃな息子と穏やかなピピ。対照的な性格がよくわかる1枚です」

浜島さんにとってピピと過ごす時間は、心を整える大事な時間となっています。帰宅したとき、玄関でしっぽを振ってお出迎えしてくれる姿を見るだけで、疲れが一気に吹き飛ぶのだそう。ソファで寝転がっているとピピがバーッとやってきて、ぴったりくっついてくる。それがすごくかわいくて幸せを感じると、目を細めます。

「散歩に行ったりごはんをあげたり。ピピを世話するルーティンがあるから、あわただしい日々のなかでも平常心を取り戻せているような気がします。静かな音楽を聴いて、心を整える感覚に近いです」