キッチンすぐ横にワークスペースを。そんな間取りを採用した日刊住まいライターは、その使い心地に大満足。調理をしながら、子どもの勉強を見ながら、仕事ができる環境を手に入れました。キッチンでおいしい飲み物をサッと用意し、カフェに入るような気分で夫婦そろって作業することも。プランの様子、また実際使って感じたよい点&悪い点を詳しく語ります。
すべての画像を見る(全12枚)キッチン隣にワークスペースのある間取りの家に
筆者は夫、長男(8歳)、二男(6歳)の4人暮らし。2年前、ハウスメーカーで注文住宅を建てる際、キッチンの横にワークスペースをつくりました。
ちなみにLDKがあるのは、わが家の1階。ワークスペースは現在、おもに夫婦で使っています。オープンなこともあって、見た目にもこだわり「大人の書斎」といった雰囲気に。ただし将来、子どもも使うことを視野に入れてプランしました。
デスクはつくりつけ家具に。大人が3人ほど座れる横幅です。長さは208.5cm。かなり広い方だと思います。大人1人、子ども2人が一緒に横並びで座って、思い思いに本を読んだり、学習したりすることを想定。
デスクの両脇は棚に。文具や書類関係、プリンター・裁断機などを収納しています。加えて、帰宅した大人のカバン置き場も、この棚の一角にあります。
この仕組みが意外に便利。デスクで作業中に、カバンから必要なものを取り出したり、完成したものをカバンにすぐ入れられたり。
ワークスペースがキッチン横にあるメリット3つ
キッチンは一日で長い時間を過ごす場所。そのすぐ隣りにワークスペースがあれば、行き来は最短の動線に。実際に暮らして筆者が感じたメリットを紹介していきましょう。
1.マルチタスクの日常で、集中できる居場所を確保
在宅での仕事は、作業の合間に家事をしたり、子どもに呼ばれてお世話をしたり。なにかとあわただしいものです。
それでも筆者は、ここに腰を落ち着ければ集中できます。理由の1つは、余計なものが見えないから。オープンなワークスペースとはいえ、L字型のLDKの奥まった場所にあるのに加えて、白い壁に向かって作業をすることになるので、適度なおこもり感が。
同じ空間で子どもたちがテレビを観ていても、筆者の視界には入らず、気になりません(もちろん、話しかけられたりすれば、状況はちょっと違ってきます)。
2.ほかのタスクとの切り替えがラク(仕事→家事→仕事)
振り返ればすぐにキッチンの様子がわかる。この位置関係が、とても快適です。たとえば、夕食づくりのシーン。仕事から料理にすぐ切り替えることができます。忙しいときは、スープなど煮込み料理をメニューにして、煮込み中に再び仕事へ…といった具合。
また、子どもの学校の宿題をサポートするときもスムーズ。息子が勉強するダイニングテーブルとワークスペースの行き来も、ほどよい距離感で行えます。互いに背中が見えるので、声をかけやすく、振り返るだけで様子を把握。
ちなみに一緒にワークスペースで、といきたいところなのですが…。筆者が仕事でPC作業をするのが、息子は気になる模様。むしろ、筆者にはこちらのワークスペースでやってもらいたい、と言われました。
3.作業途中のままでも、片づけ不要
この項目は、必ずしもキッチン横のメリットとは言えませんが…。なんといってもワークスペースのよさは、周りに必要な道具(文具・家電など)をそろえておけることでしょう。だからこそ、すぐに作業に没頭できます。
これはつまり、作業の途中でもそのままにしておける、ということ。書類を広げたままでOK。また、チェックすべき郵便物を「とりあえずここに置いておく」といった使い方もできます。
これがもしも、ワークスペースのような専用の場所がなく、ダイニングテーブルの一角で作業をしているとしたら…。食事や家族との団らんのたびに、テーブルを片づけるハメに。作業を再開するにも、またイチから準備をスタート。きっと、効率が悪いでしょう。
また、もし片づけられなかったら、ダイニングテーブルの一角にどんどんものが積み上がっていたかもしれません。