12月になると気になるのが「キッチンの大掃除」。なかでもレンジフードの油汚れは落とすのが面倒で、毎年気が重い方も多いのでは。ライフオーガナイザーの尾花美奈子さんは、少しの工夫でこの掃除をラクにしているそう。詳しく伺いました。
大変だったレンジフード掃除。ある仕組みで大掃除を手放せた
年末の大掃除の時期となりましたが、代表的な大掃除の1つにレンジフードの掃除があるかと思います。ひどい油汚れに大変な思いをされた方ももいらっしゃるのではないでしょうか。
すべての画像を見る(全6枚)私もかつては悪戦苦闘しており、大掃除の時期が近づくと気が重くなっていました。でも今はそういうことはなくなり、それどころかレンジフードの大掃除を手放すことに成功したぐらいです。
それはある仕組みをプラスして汚れづらくなったからなのですが、今回はその仕組みをシェアしたいと思います。
●きっかけは見えづらい場所の2年分の油汚れ
きっかけは結婚2年目の大掃除での出来事でした。偶然レンジフードの溝に指先が触れるとはちみつを塗ったのかと思う程ベタついていて、恥ずかしながら溝の中まで油汚れがつくことをそのとき初めて知りました。
油汚れ用の洗剤を吹きかけて古布でふいたりしてみましたが、2年分のこびりついた油汚れはそう簡単には落ちず、結局まだベタつきが残ったまま諦めてしまいました。
「普段目にしない場所だから多少汚れていても大丈夫」と自分に言い聞かせたものの、正直なところモヤモヤした気持ちが残りました。
汚れづらくなる・掃除がラクになる3つの仕組み
そういった経験から、結婚3年目に現在の住まいに引っ越してすぐ、レンジフードをいかに汚さないか、汚れてもいかに簡単にキレイにできるかといった仕組みを考えたところ、次の3点に至りました。
●1:油汚れはキッチンペーパーで「予防」
溝に油汚れ防止を施しました。使ったのは特別なものではありません。どこの家庭にもあるキッチンペーパーです。
<油汚れ予防の方法>
(1) キッチンペーパーを縦に等分し、溝の幅に合わせて細長く折る。
(2) 細長く折ったものを溝に敷き詰める。
このようにしてキッチンペーパーを敷いておくと、キッチンペーパーが油を吸い取ってくれます。年2、3回交換するのですが、キッチンペーパーが少し黄色くなっていて、溝そのものがベタつくことはなくなりました。
キッチンペーパーを折るのは子どもでもできることなので手伝ってもらうと早く終わりますよ。
●2:シロッコファンの油落としは食洗機を利用
油汚れが落としづらいシロッコファンは食洗機で洗います。油汚れは熱が加わるとゆるむので、熱湯で洗う食洗機を利用しない手はありません。
汚れがひどい場合は事前に油汚れ用の洗剤を吹きかけてしばらく放置し、古スポンジなどで軽くこすってから食洗機に入れると落ちやすくなります。
食洗機にスペースがある場合は、フィルターも一緒に入れるともっとラクができますよ。