この先の人生、何かに備えてとりあえず持つ暮らしから、必要十分のシンプルな暮らしにしてみませんか? 自分にとって心地いい、最適なものの量を知って増えすぎない工夫をしている金子由紀子さん(57歳)の暮らしを紹介します。

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「持たないルール」で家に不要物を入れない仕組みに

「捨てる」を最小限に抑えるためには、そもそも「持たない」=不要なものを家の中に入れないのがいちばん。実践するために金子さんが決めている、3つのルールをご紹介します。

(1) 少数精鋭

「用途ごとにアイテムをそろえるより、少ないアイテムを使いまわした方が、手入れや片づけの手間がかかりません」その代わり、買うときはじっくり考えて厳選。

【鍋は6つでOK】

鍋
慣れたものを丁寧に使って。
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鍋は、鉄の中華鍋、フライパン、ビタクラフトの圧力鍋と片手鍋(大22cm・中20cm)、炊飯用の土鍋の6つ。「どれも10年以上使っています」

【調理道具はお気に入りを厳選】

調理道具
1つ1つを大事に。

毎日使う調理器具も、妥協せず使いやすいものを厳選し、いろいろな用途に使います。「コロナ禍に家で料理する機会が増えたので、以前よりは少し増えました」

(2) 周りから借りたり逆に貸したり

めったに使わないものなら、親しい友人や親きょうだいに借りるのも手。「子育て期からつき合いが続く近所のママ友とは、今もいろいろなものを融通し合っています」

【ケーキをつくりたくて「文化鍋」を義母からレンタル】

文化鍋
レンタル鍋でケーキに挑戦!

「『文化鍋』でケーキを焼けると聞いて、一度やってみたくて義母に借りました。正直に言うとオーブンにはかなわないでき上がりでしたが、試せたことに満足しています」

(3) 日常品の質を上げる

お気に入りや質のいいものは、日常品としてどんどん使用。「日々の満足度が上がり、"とりあえず"でものを買うことがなくなります」

【子どもが大きくなったから「いいグラス」を日常使い】

グラス
いつもの水も特別な気分で。

お気に入りの江戸切子のグラスも、日常使いに。「水を飲むだけでも、気分が上がります。割れたら、気に入ったものをまた買えばよし」

 

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