スキャンダルによってエースの座から転落したアナウンサー・浅川恵那(長澤まさみ)が、彼女に共鳴した仲間たちと冤罪疑惑を追う社会派エンターテインメント『エルピス―希望、あるいは災い―』。12年前の連続殺人事件を追うなかで、一度は失った自分の価値を取り戻していく姿を描いています。出演中の眞栄田郷敦さんに、見どころを教えていただきました。

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一度は失った自分の価値を取り戻していく姿を描く

眞栄田郷敦さん
『エルピス―希望、あるいは災い―』眞栄田郷敦さんインタビュー

実在する複数の事件から着想を得て制作された本作は、企画から制作まで紆余曲折を経て、じつに6年の歳月をかけて実現したそう。恵那とともに真相究明に奔走する、うだつの上がらない若手ディレクター・岸本拓朗を演じているのが眞栄田郷敦さんです。

「6年前、僕はまだ、ただの高校生でした。その僕がこの作品に携われるというご縁やタイミングに、あらためて感謝しています。主演の長澤さんをはじめ、大好きな鈴木亮平さんや佐野亜裕美プロデューサー、大根仁監督、脚本の渡辺あやさんなど、そうそうたるキャスト、スタッフの方ばかりなので、気合を入れて撮影に臨んでいます」

●「拓朗は、もっとも変化するキャラ。グラデーションをうまく出せたら」

眞栄田さん演じる拓朗は、両親が弁護士の裕福な家庭に生まれ、エスカレーター式に名門私立大学を出て、大手のテレビ局に就職。深夜の情報バラエティー番組で芸能ニュースを担当する新米ディレクターです。

「拓朗は、実力ではなく、学歴だけでここまできているのに、『自分はちょっとデキる』と勘違いしている脳天気な人間です。でも、人間だれしも多面性があって、どこかでちょっとした引っかかりやコンプレックスをもっていますよね。それが積もり積もって、なにかをきっかけに爆発することもある。拓朗も、じつは大きなトラウマを抱えていて、登場人物のなかでもっとも変化するキャラクター。毎回のエピソードごとに変わっていくので、そのグラデーションをうまく出していきたいと思っています」

●きれいごとだけではない心情もリアルに描かれていく

そもそも拓朗は、恵那に冤罪疑惑の真相究明をもちかけた張本人。へアメイクの大山さくら(三浦透子)から、彼がタレントを口説いた録音音声をネタに冤罪を晴らすよう脅され、保身のために恵那を巻き込んだのでした。ところが、12年前の連続殺人を彷彿とさせる事件が発生。恵那が本格的に動き出したことを知り、一度は手を引いたものの、拓朗は恵那の手伝いをすることに。

「拓朗は、自分の人生に満足していたはずでした。でも、恵那さんと出会い、冤罪疑惑を追うなかで、拓朗の亡き父親のように、『人のために正しいことをしたい』という思いがどんどん出てきます。ただ、それが自分のなかで大きくなればなるほど、願望と現実は違うと突きつけられて…。きれいごとだけではない心情もリアルに描かれていくので、繊細なお芝居にやりがいを感じています」

エルピスとは、ギリシャ神話に出てくる「パンドラの箱」の中に最後に残ったものの名前。それを希望とするか厄災とするかで物事の解釈が変わるといいます。果たして、彼らがたどり着くその真相とは? 今後の展開から目が離せません。

『エルピス -希望、あるいは災い-』

毎週月曜 夜10時
フジ=カンテレ系全国ネット放送中

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