その場所で、どんな時間を過ごすか。家づくりでは、イメージをしっかりもって照明計画をすることが大切です。1年前に家を購入した日刊住まいライターは、リビングには調光&調色機能つきを採用しました。くつろぎに、そして、スムーズな睡眠へ準備にぴったりと効果を感じています。反面、ダイニングに選んだ料理をおいしく見せる照明には、意外な落とし穴が。暮らして感じた、照明にまつわる「よかった&後悔した」ことをレポート。

ダイニングを照らす照明
ダイニングの照明。料理がおいしく見えるタイプを選ぶと、リビング学習には向かないことも
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リビング:シーリングライトを調光&調色機能つきに

リビングのシーリングライト

1年前にマイホームを購入した筆者。夫婦と8歳、1歳の子どもの4人で暮らしています。リビングは家族みんなが集う場所。1日のうちの大半を過ごす場所だからこそ、照明選びでは“くつろげる空間づくり”を重視しました。

リビングにはシーリングライトを採用。明るさを変えられる調光機能だけでなく、色味も変えられる調色機能つきを選びました。明るさをしっかり確保しつつ、夜はリラックスできるよう、光を調節し色味も変えられればと思ったからです。

結果は大正解。仕事から帰ってきた夫もくつろぐことができて、満足している様子。それだけでなく、子どもにもいい効果がありました。

1歳の子どもは照明が明るいと興奮するのか、なかなか寝の体制に入ってくれません。寝る時間を意識させるために、わが家では子どもの寝る時間に合わせて照明を調節。夕方になったらオレンジがかった色味に変え、時間がたつにつれ少しずつ暗くしています。ちょっとした工夫ですが、以前に比べて子どもの寝つきもよくなりました。

 

シーリングライトのリモコン

調光・調色はリモコン操作で。気づいたときにさっと操作できるよう、家族みんなが手に取りやすい所にリモコンを置いています。筆者の家のようにリモコンを出しっぱなしにする場合は、リモコン自体のデザインにもこだわるとよいと思います。

リビングの照明については、時間帯やシーンに合わせて調節できる機能が暮らしやすさのポイントになると実感しています。

 

ダイニング:ペンダントライトが意外に暗い

ダイニングのペンダントライト

ダイニングにはペンダントライトを採用。家族で囲む食事をおいしそうに見せられるような光の色にこだわりました。選んだのはオレンジがかった電球色です。

 

十分な明るさを確保できない

ダイニングの照明はこちらのペンダントライトがひとつ。しかし、これだけだと十分な明るさを確保できないという難点が!

食事をおいしそうに見せる光の色、という点では正解ですが、使ってみると実際の食事シーンでは少し暗く感じます。さらに、日中は子どものリビング学習でダイニングを使用するので、手元の明るさ確保という点でもイマイチ…。

現状では、隣接するキッチンカウンターのダウンライトを同時につけて明るさを確保しています。

ペンダントライトはダイニングやキッチンに選ばれやすい照明ですが、「実際につけてみると暗い」と感じることもあります。筆者も1つでも十分明るい照明を選ぶ、ダクトレールを使って照明を複数つける、といった選択肢も検討すればよかったと思っています。