年齢を重ねると「似合う服がない」と服選びに悩みをもつ人は少なくありません。そこで、多くの50代以上のファッションの悩みに向き合ってきた、服飾戦略スタイリストの窪田千紘さんに、だれでも簡単におしゃれ度が上がる服選びのコツを教えてもらいました。
今回はすぐにまねができる「ユニクロ」のアイテムを使って「やせなくても似合う」ポイント2つをご紹介。
すべての画像を見る(全7枚)やせなくても素敵。大人世代の服選びのポイントは?
「おしゃれ、きれいになるためには『まずやせなければ!』と思っている方が多いはず。でも最大のポイントは「体型の変化や特徴を受け入れて、サイズ選びとシルエットを見直す」こと、と話す服飾戦略スタイリストの窪田千紘さん。
「ほんの少しのコツで、おしゃれがもっと楽しくなりますよ」
●50代はゆったりシルエットが大事!変化に合わせて柔軟に
「『入るサイズ』と『美しく見えるサイズ』は違います。体のラインがゆるみやすい50代以降は、ぴったりした服ではなく、ゆとりのある服の方がシルエットがきれいに見えます」と窪田さん。「小さめがいい」という思い込みを捨てることから始めて。
●1:自信をもってサイズを上げる
私は9号! Mサイズ! と思っている方のほとんどが、じつは11号や13号、Lサイズがちょうどいいんです」と窪田さん。
<NG:自分の中のジャストサイズを着た場合>
今回はTシャツで比較。なんとか着られたものの、胸やおなかがパツパツで無理している印象に…
<OK:本当のジャストサイズを着た場合>
適度にゆとりがあるシルエットですっきり!
今回はS→XLへ3サイズアップ。サイズを上げることで服と体の間にすき間が生まれ、肉感も拾いません。ほかのアイテムも同じ考え方で試して。
クルーネックTシャツ(ダークグリーン、ユニクロユー)ともに¥1000
●2:大人こそ「抜け」が重要
ファッション誌でよく見かける「抜け」という言葉。なんだか難しそうですが…。
「ファッションで言う『抜け』は、首元や手元から少し肌を見せること、と考えればOKです。こうすることで、いつもの服でも顔が小さく見えたり、体がすっきり見えたりするので、ぜひ鏡の前で確認しながら『抜け』を取り入れてみてください」
【シャツは着物の衿抜きを意識して】
シャツの衿を、着物の「抜き衿」の要領で少し後ろに引いて衿足を見せて。首元がすっきり見えると同時に背中の肉づきや丸さをカバーでき、おしゃれ感も出ます。
<NG:首が詰まって見える>
シャツを着ると、つい前に引っぱってしまう人は要注意。これでは、首が詰まって見えてしまいます。
<OK:衿抜きですっきり>
ソフトブラッシュドシャツ(ブラウン)¥2990
【首が詰まりすぎないクルーネックやVネックを選ぶ】
首元の肌がのぞくクルーネックやVネックを選べば、顔だけが目立ったり、上半身ばかりに目がいくこともありません。ネックレスで「V」をつくるのもおすすめ。
<NG:体のボリュームが大きく見えてしまう>
ニットやカットソーは、細身のタートルネックだと体のボリュームが目立ち、顔が大きく見える場合も。
<OK:首元の肌がのぞかせてすっきり>
プレミアムラムクルーネックセーター(ブルー)¥2990
表記のない衣装はすべてスタイリスト私物です。