冬は、電気の使用量が増える季節。電力需給のひっ迫が心配されるなか、これまで以上に節電が求められています。そこで今回は、「日常の風景にある電力」フォトコンテストのゲスト審査員を務めた辻元舞さんと、暮らしに欠かせない電気と節電について考えてみました。
電気を届ける大切さを知ってから 、節電アクションに力を入れています
モデルやタレントとして、日々活躍する辻元舞さん。フォトコンテスト「日常の風景にある電力」のゲスト審査員や、配電設備を守る方たちへの取材などから、辻元さんのなかで節電意識が高まっているそう。
「スーパーで店内の照明が抑えられるなど、節電が求められる最近では、電気の大切さについてあらためて考える機会が増えたように感じます。春や夏に、首都圏での電力需給ひっ迫のニュースが流れたときは、家族であらゆる電化製品のスイッチをきりました。
そんな経験から、私も家族もこれまで以上に、当たり前に使っている電気について考えるように。これからの季節は、電気給湯器でお湯を沸かしたり、暖房をつけたりする機会が増えるので、夏よりも電力を使いますよね。わが家では自動でスイッチがオフになる照明や電化製品の電源をこまめにオフできる電源タップを取り入れていますが、冬は家族で、さらなる節電アクションを心がけたいと思っています」
辻元舞さん
モデル・タレントとして活躍中。テレビ番組『プレバト!!』( MBS系)では、得意の絵画を披露。確かな画力に多くの注目が集まる。プライベートでは2 児のママ
ニット¥2290(アメリカンホリック/アメリカンホリック プレスルーム) サロペット¥46200 (セラー ドアー/アントリム) ピアス(スタイリスト私物)
今すぐ始めたい!家庭でできる節電アクション
夏よりも電気の使用量が増える冬は、意識して節電に取り組んで。小さな積み重ねが、お財布にも環境にも優しい生活に。
●冬もエアコンと扇風機を一緒に使って効率アップ!
冬も活躍するのが扇風機。暖房で温まった空気を扇風機で循環させると、エアコンの設定温度を控えめにすることができます。さらに外からの冷気をシャットアウトして部屋の温度をキープするために、厚手で床まで届くカーテンも併用を。
●パソコンや家電は使わないときは電源オフ
家電などは待機中も電気を消費するもの。使用しない間は電源を切るか、スリープモードに切り替えて。個別スイッチつきの電源タップで不要な機器のスイッチをきる、または省エネ製品を選ぶのも手。
省エネ製品を積極的に選んで!
基準を満たしたOA機器に貼付が許可されているのが「国際エネルギースター」マーク。光熱費削減のためにも、買い替えるときの参考に。
●料理はしっかり冷ましてから冷蔵庫に保存を
鍋が温かいうちに冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり、冷やすために余分なエネルギーが使われることに。また、開閉の時間や回数を減らすのも節電に効果的。「ほかの食材が温まって傷むのを防ぐために鍋は冷ましてから入れていますが、それが節電にもつながるんですね」
スエット¥13200(ミクスタ×アーセンス/アーセンスルミネ新宿1) エプロン(UTUWA)
「日常の風景にある電力」フォトコンテスト受賞作品を発表!
「鉄塔・電柱・電線」のフォトコンテストも今回で3 回目。 被写体の意外な表情を切りとった写真からは、電気が身近にある大切な存在であることを再認識させてくれます。
写真の審査を行ったのは辻元さんのほか、鉄塔部門は鉄塔風景写真家の藤村里木さん、電柱・電線部門は俳優・文筆家で、電線愛好家としても知られる石山蓮華さんが担当。数多くの応募作品のなかから厳選しました。「きれいでかっこいい写真が多く、目を引きました。雨の日も風の日も私たちに電気を届ける鉄塔・電柱・電線は、かっこいい存在ですよね」(辻元さん)
応募総数1万6000点!「日常の風景にある電力」フォトコンテスト
日常の風景にある“鉄塔・電柱・電線”をモチーフに、「つなぐ・ホッとする」をテーマにした写真をインスタグラムへの投稿で募集しました(主催:電気事業連合会)
●電柱・電線部門
岩永真奈美さん(撮影地:長崎県長崎市)
「写真には映っていない電線が、足元に広がっています。普段は見上げる頭上の電線が、大きな水たまりをとおして見下ろす構造になっているのがおもしろいです」(辻元さん)
yuki.ngskさん(撮影地:長崎県長崎市)
「不思議なアングルと、絶妙な色合いにひかれます。見下ろすような街並みには日常感があふれていて、それを電柱が支えているのが分かりますね」
●鉄塔部門
naoさん(撮影地:兵庫県姫路市)
「夕日のオレンジに浮かび上がる、たくさんの鉄塔や煙突と、水辺の中州のようなところに立つ人たちのシルエット。遠近感のある奥行きも完成された美しさがあります」
peconoriさん(撮影地:奈良県宇陀市)
「大自然と靄に囲まれたなかに、鉄塔がすくっと1 本だけ立っています。モノクロームの世界を照らし出す光の差し込み方が美しい、幻想的な写真です」
●「鉄塔部門」:藤村里木さん(鉄塔風景写真家)が選んだ4作品
「作品の表現力や物語性といった部分でレベルアップを強く感じました。SNSの鉄塔コミュニティでも、ファン同士が情報を共有し合い、鉄塔を追いかけるなど、まるで手と手をつなぐ鉄塔そのもののようだなと思います」(藤村さん)
諏訪尊彦さん(撮影地:大阪府枚方市)
h_i_d_e_b_o_oさん(撮影地:茨城県鹿嶋市)
okumura_yoさん(撮影地:新潟県新発田市)
ka_olllllllo_tsuさん(撮影地:大阪府八尾市)
●「電柱・電線部門」:石山蓮華さん(電線愛好家)が選んだ4作品
「電柱・電線はスナップ写真と相性がよく、今回は景色をどう撮りたいかをはっきり決めて撮影している人がたくさんいました。普段こう撮っているという自らの構図のなかに、うまく電柱・電線を盛り込んでいる人が多かったです」(石山さん)
rinrin7281さん(撮影地:山梨県富士吉田市)
code.1980さん(撮影地:大阪府寝屋川市)
takashi_osumiさん(撮影地:神奈川県伊勢原市)
studio_onion_photoさん(撮影地:北海道札幌市)
普段はなかなか気がつかないですが、私達の生活のなかには、こんなにも電気にまつわる風景が溶け込んでいるのですね。これからますます寒さが厳しくなってくる季節、電気を大切にムダなく使っていくよう、心がけましょう。
問い合わせ先/電気事業連合会 https://www.fepc.or.jp/