あっという間に今年もあと2か月。日々の忙しさに追われて、年末の大掃除が間に合わない…という経験はありませんか? 今回は、家族4人暮らしで整理収納アドバイザーののぞみさんに、年末に慌てないために今のうちにやっておいておいたほうがいいことを教えていただきました。

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週1回20分間の「仕切り直しタイム」で、暮らしを整える

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今年も残り約2か月となると、年末に向けてお片づけや大掃除を意識し始めるころですね。家の中を一気にすっきり片づけたい気持ちはあっても、日々のタスクや家事に追われていると、ゆっくり時間をとって片づけに取り組む余裕はないと感じている方も多いかもしれません。そんなときは、「片づけ」と「掃除」を切り分けて、今のうちから暮らしの仕切り直しを考えてみましょう。

●仕切り直しのコツは、新年からの軽やかなスタートを意識すること

「仕切り直し」とは、相撲の用語で「両力士の呼吸が合わないため、仕切りをやり直すこと」また、物事を始めからもう一度行うことを意味しています。

今まで後回しにしてきたゴチャゴチャ感、なんとなくモヤモヤして絡まってしまった思考や暮らしの仕組みを少しずつほぐしてリセットしてみることで、気持ちや行動にも変化がうまれてきます。

片づけのために2~3時間まとまった時間が取れないと思う方は、まずは週1回20分間のタイムリミットを決めて仕切り直しに取り組んでみることがおすすめです。11月に入ると、年末まではあと9週間。20分間の仕切り直しタイムをこれから毎週行うと、トータルで180分=3時間分の片づけができるのです。

仕切り直しタイムを続けるコツは、「年末までにやらなきゃいけない」というゴールを目指すよりも、「年明けから軽やかなスタートをきる」ための準備だということを意識すること。終わりよりも先の「始まり」を目的にすることで、「今からできることをやってみよう」と思考も体も前向きに動かせます。暮らしを仕切り直す方法は、以下の2つのことを整えてみましょう。

●(1)「ものの持ち方」を仕切り直す

手放すもの

クローゼットや納戸に、もう随分使っていないけれど手放せないもの、捨てようと思っているけどまだ処分できていないものが眠っていませんか?

家の中に滞留している、使う時期が過ぎているものや重たいものは、年末の慌ただしくなる前に処分しておくことがおすすめです。粗大ゴミを出すために準備する、リサイクルショップに持っていくものを袋にまとめてすぐ持ち出せるようにするなど、手放すためのあと一歩を進めておくことが大切です。