主寝室を経由して書斎へ。そんな間取りの家を、2年前に建てた日刊住まいライター。しかし、テレワークの導入や書斎の利用時間に妻が睡眠を取ることを想定してなかったことで、「使いにくい」「気兼ねしそう」といった問題点が浮かび上がってきました。書斎づくりで注意したいポイントを、自身の失敗談を交えて語ります。

書斎のカウンター
筆者の家の3畳の書斎。使い勝手を考えるとカウンターの奥行きがもう少し欲しかった
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カウンターの前の壁には本棚をつくりつければよかった

机の前の壁

筆者は2年前にハウスメーカーで家を建て、念願の書斎も実現しました。書斎の場所は寝室の奥の約3畳のスペース。

間取り決めのときに、つくりつけのカウンターの上の空間にはなにもつけませんでした。部屋に圧迫感が出ないようにと考えたからです。ただ、今では空間を優先するより収納スペースをつくればよかったと後悔しています。

このカウンターの前の壁のあいているスペースに、本棚をつくりつけることは十分可能でした。すでに、カウンターの横の壁一面に本棚がありますが、2年もたつと本が増えてきて、あきスペースがなくなりつつあります。

個人的に本が好きなので、本に囲まれた書斎であれば、悪い意味での圧迫感を感じることもなかったと思います。

 

カウンターの奥行きは、パソコン+書くスペース分必要だった

書斎のつくりつけのカウンター

つくりつけのカウンターは、幅170cm、奥行き43cm。パソコンを2台置いても余裕のある横幅ですが、奥行きは、ややものたりないです。

テレワークや勉強をする際に、パソコンの手前で書き物をするにはやや手狭。ですからパソコンを隣に置いています。パソコンとゲーム用のテレビを置くためにカウンターの横幅を広くしましたが、ゲームをする時間がなく、現在、パソコンの横はあいています。

わが家が間取りを決めていたのは、コロナ禍になる前。今のようにテレワークが流行しておらず、テレワークは想定せずに、書斎の仕様を決めました。

テレワークを想定すると、パソコンを置き、その手前に書き物もできるスペースがあると便利です。

 

パソコンの配線を通す穴は左右に2つ必要だった

パソコンの配線を通す穴

カウンターには、パソコンの配線を通す穴をつくりましたが、つくったのは片側だけ。これは明らかに失敗でした。

当然のことですが、パソコンの配線は、機種によって左右のどちらのケースもあります。よって、左右いずれからでも配線を通せるように、たとえパソコンが1台だとしても、配線を通す穴は少なくとも左右に2つ必要です。

わが家の配線を通す穴は、配線が右側から出ることを想定して、穴を1つだけつくりました。家を建ててからパソコンを買い替えて、今のパソコンは左側に配線がきているため、現在では配線を通す穴を使っていません。