●老後のマンション選びのポイント
すべての画像を見る(全3枚)立地や広さ、築年数、ペット可、バリアフリーなど、チェックポイントはさまざまですが、なにより大切になるのが、これから“何年住むのか”だと日下部さんは言います。
「終の棲家にするのか、はたまた将来的には老人ホームへの入居や子どもとの同居を考えているのかによっても、住まいを選ぶ基準は大きく変化します。所有している場合は相続にも関係するので、自分が亡くなったあとに子どもたちが必要とするのかも確認しておくと安心ですね。そのうえで、自分の譲れないポイントを3つ程度まで絞って理想の物件を探してみましょう」
理想的な分譲マンションは、間取りを自在に変えられる「可変性」と、貸したり売却したりしてお金を生み出す「換金性」を持ち合わせていること。住んでいるマンションが自分の暮らしを、そして未来を支えてくれるかもしれません。
「今はバブル期以上のマンション価格の高騰期。都内では2000年代の新築マンションが、当時の売値以上で取り引きされることも珍しくありません。マンション価格が高騰を続けるこの時代において、すでにローンをほぼ返済しているシニア世代はそれだけで大きな資産を持っていると言えますね」
60歳にさしかかるタイミングは、住まいを見直す好機。貯金額や残債額、退職金、相続の予定などを把握・整理したうえで、残りの人生を豊かに過ごせる拠点を見つけたいですね。