あっという間にパンパンになり、ものを死蔵してしまいがちな冷蔵庫。
悩んでいるなら、冷蔵庫の中の写真を撮ってみませんか? 

「じつは、わかりやすく使いやすい冷蔵庫収納のルールづくりのために、冷蔵庫の写真を撮るのが有効なんです」と語るのは、冷蔵庫収納家の福田かずみさん。

その効果について、ご自宅を例に教えてもらいました。

冷蔵庫の写真を撮って、整理収納の作戦を立ててみよう!

冷気が逃げてしまうので、冷蔵庫の扉は、あけたらすぐに閉めなければなりません。そのため、冷蔵庫の中をじっくりと見ることは意外とないもの。

でも写真に撮れば、ゆっくり眺めることが可能に。冷蔵庫の整理をするときにとても役立ちます。

冷蔵庫の整理
冷蔵庫の写真を撮って、じっくりながめてみて!

私自身、初めて冷蔵庫の写真を撮ったとき、とても不思議な気持ちになったことを覚えています。なんだか心の中をのぞかれているような…。

冷蔵庫の中は使っているその人が表れるともいわれるからでしょうか。冷蔵庫をあけることができるのも、家族やそれに近い関係性の人でないと難しいもの。
冷蔵庫は、とてもプライベートな空間なのです。

●冷蔵庫の写真を見ながら、理想的な収納を考えてみる

冷蔵庫の写真

冷蔵庫の写真を撮ったら、ぜひおいしいお茶を入れてじっくりとながめてほしいと思います。

すると、「あー、この調味料最近使ってないなぁ。もしかして期限きれてるかも?」「いつもここに置いているけれど、こっちの方が使いやすいかな」などなど、冷静に見ることができ、冷蔵庫整理の作戦を立てることができます。

じっくり観察したら、ぜひ使いやすい冷蔵庫収納のルールをつくってみてください。どんな食材をどんな頻度で献立に取り入れているか。その食料品の使う頻度によって収納場所を工夫してみるのも手です。

よく使うものは、手の届きやすい棚へ、逆に使用頻度が低いものは、いちばん上の棚へ。
また、賞味期限の長さによって収納する場所を決めることもおすすめです。期限が短い食品は、手の届きやすい棚だと管理がしやすくなりますよ。

●整えたあとの写真も撮っておく

整えた冷蔵庫のアフターの写真

そして、整えた冷蔵庫のアフターの写真も撮ってください。この写真が、冷蔵庫の基本の収納スタイルになるわけです。
すぐに参考にできるように、冷蔵庫や冷蔵庫のそばにはっておくのもおすすめです。

なにがどこにあるか、扉をあける前から把握できるようになり、ゆくゆくは卵のように、すべての食料品の位置が把握できるようになるかもしれません。

●「基本の冷蔵庫収納」が決まったら、ぜひ家族と共有を!

これまで何度も冷蔵庫の整理をしてきたけど「すぐにグチャグチャになってしまう」とストレスを感じている方も多いと思います。
冷蔵庫は、とくにものの出入りが激しい場所。毎日、多種多様な食品が入れ替わるのですから、散らかって当たり前。

基本の冷蔵庫収納

でも、グチャグチャになってしまっても、基本の冷蔵庫収納のイメージが確認できると、「落ち着いたらまたこの基本スタイルに戻そう!」といったように、心のゆとりが生まれるようになります。

使いやすく整ったら、ぜひ家族とも共有してみてください。一緒に冷蔵庫内の写真を見て、「⚪︎⚪︎は、ここね」と、食料品の置き場所を確認するよい機会になると思います。

●献立が立てやすくなる効果も

冷蔵庫の写真撮影は、整理整頓以外にも、効果がたくさんあります。

定期的に写真を撮ると、出かけているときに「今晩、なにつくろう?」と悩んだときに、冷蔵庫にあるものを思い浮かべて献立を考えることができます。
スーパーで買い物をしているときも、すぐに冷蔵庫の中を思い出すことができるので、ムダな買い物が減らすことにもつながります。

冷蔵庫の写真、ぜひ撮ってみてくださいね。