11月から、6年ぶりとなる舞台『ツダマンの世界』がスタートする間宮祥太朗さん。舞台の見どころや意気込みを伺いました。

関連記事

間宮祥太朗さんインタビュー。「『あのときはヤンチャだった』も大切な財産に」

間宮祥太朗さんインタビュー「6年ぶりとなる舞台。稽古も本番も楽しみ」

間宮祥太朗さん
間宮祥太朗さん

「僕に声をかけてくれたのは…顔が昭和っぽいから、というのもあるのかな? 僕の20代は塩顔全盛の時代だったので、よく生き残ってきたなと思います(笑)」

間宮祥太朗さんにとって6年ぶりの舞台となるのが、昭和の文豪たちを巡る愛憎劇『ツダマンの世界』。オファーが来た理由について尋ねると、「演出家の松尾スズキさんからはとくに聞いていませんが…」と前置きしつつ、冗談めかしてこう答えてくれました。

間宮さんが演じるのは、主人公の小説家・ツダマンこと津田万治の弟子、長谷川葉蔵。松尾作品への参加は今作が初めてです。

「話を聞いたときから楽しみでしたし、きっと稽古も本番も楽しめるんじゃないかな。あらすじを読んだだけでも、変わった登場人物だらけで…。それぞれの思惑にツダマンが振り回されているさまが、おもしろく描かれると思います」

葉蔵は、どこか太宰治を思わせる、お坊ちゃま育ちで、“心中したがり”のキャラクター。

「松尾さんからは太宰治さんについて書かれたとある本を読んでおいてほしいと言われて、今読み始めたところです。それと、松尾さんが『僕と宮藤(官九郎)もね…』と、おふたりの師弟関係がツダマンと葉蔵に重なるようなことを言っていて、興味深かったですね」

 

●舞台ならではの体験を楽しんでもらえたら

ツダマン役の阿部サダヲさんとは、今作が初共演となります。

「僕が12歳の頃、グループ魂の『君にジュースを買ってあげる』がめちゃくちゃはやって。あれは衝撃的でしたよね(笑)。でも今はもちろん、役者の先輩として見ています。阿部さんはいろんな役を演じているけど、素顔はどんな人なのかイメージできない。楽しみと同時に、阿部さんの底知れなさと対峙する怖さも感じています」

間宮さんにとっての舞台の魅力は「冒頭から結末まで、今日やった全シーンを明日もやれること」。

「それは映像にはないおもしろさですよね。演じるたびにひとつひとつのセリフやリアクションが微妙に変化して、うまくいったり、いかなかったり。それはなぜなのかと、考えるのも楽しいんです」

舞台に出ていなかった6年で、ドラマや映画を通じて間宮さんのファンになった人も多いはず。そんな人に注目してほしい部分は?

「今はどこでなにをしていても、スマホさえあれば映像を見られますよね。でも舞台は前もってチケットを買って、外からの情報を遮断して作品だけを受け止めるもの。それは舞台ならではの体験だし、初めて観る方にとってもすばらしいものになればうれしいです」

 

発売中のESSE11月号ではほかにも、趣味のキャンプの話や、20代後半になり変わったことなどをお話いただいています。ぜひご覧ください。