自分の意志とは無関係に、大量の紙ものが家の中に入ってきます。そのほとんどは不要なもの。この手の紙もの処分は時間と体力のムダです。ライフオーガナイザーの田川瑞枝さんが、できるかぎり家に紙ものを侵入させない工夫と、その処分のコツを紹介してくれました。迷惑郵便物の撃退法は必見です。
すべての画像を見る(全14枚)不要な紙を家に入れない工夫を。ムダな手間をはぶく
自分の意志で家に入れているわけでもないもののために、片づけの時間が取られるのは腹立たしいものです。筆者の場合は、チラシや不要な郵便物のような紙ものの処理に悩んでいました。そこで、そもそも家に入れない工夫をしました。
●チラシを断る
筆者はマンションに暮らし。チラシは1階の郵便受けに集まります。マンションには、「無断で入れないでください」との掲示があるのですが…。毎日確認しなくてはならないほど、ダイレクトメールやチラシが入ってきます。
その量は、肝心の郵便物が埋もれてしまうほど。ほとんどは、筆者に必要のないものなので、機械的に処分していきます。これがとにかく面倒。
そこで、わが家には必要ないことを示すために、「チラシお断り」のシールを郵便受けに貼りました。
ちなみに、この手の専用のシールも販売されています。筆者は、効果があるのか半信半疑だったので、お金をかけずに、マスキングテープにマジックで手書きしました。
その1か月間の効果はいかに?
なんと、入っていたのは某ピザ店のチラシ1枚だけでした!
ほかのお宅の郵便受けには、透明アクリル窓越しから、チラシが複数入っているのが見えます。どうやら、「チラシお断り」のシールには、効果がありました。
●郵便物を断る
ポスティングのチラシの次に、頭を悩ませたのが迷惑郵便物です。
マンション住まいだからなのか、「マンションを売りませんか?」という不動産会社の勧誘が非常に多い。これが封筒入りの頑丈なつくりだったり、透明袋入りだったりと、さまざまな形態で届きます。処分がとても手間に。
なんとかならないかと考えて、郵便局のHPを検索。すると、郵便トラブルのQ&Aサイトがあり、迷惑郵便に対する受取拒否の対処法が出ていました。これを参考に「受取拒絶」作戦開始です。
メモか付せんに「受取拒絶」と書き、署名もしくは印鑑を押して迷惑郵便物に貼ります。そして「ポストに入れる」「配達担当者に渡す」「郵便局の窓口に出す」のどれかを行うと、差出人へ返還してもらえます。
筆者は郵便局の窓口へ。これで配達されなくなるか確認しました。窓口の方は「これでも大丈夫です。ただし、確実にするために、こちらの用紙に印鑑かフルネームを書いてほしい」と回答。小さな用紙を筆者に渡してくれました。
そこには、郵便局の方の印鑑が押されており、これが貼ってあるとさらに効果的なのだと教えてくれました。
上記のケース以外にも、迷惑郵便は大量にわが家に届きます。そこで、その都度手間をかけない仕組みをつくりました。
「受取拒絶」の貼り紙を、あらかじめたくさんつくっておくことに。プリンターで印刷して、郵便物にすぐに貼れるように準備。さっと、送り主に戻せるようにしておきます。
これで、迷惑郵便物をいちいち開封し、宛名をはずして捨てるという作業から解放されました。なお、ここで紹介した撃退法は、あくまでも郵便物に限ります。
●勇気をもって断る
不要な紙類は、日々の買い物でも、わが家に入り込もうとします。
ポイントシール、期間限定のキャンペーンシート、抽選会参加のスクラッチカードなどは、会計時に当たり前のようにショップサイドから渡されることがあります。こうしたものは、自分の意志ひとつで遮断できるので、筆者は勇気をもって断ることにしています。
「集めたら安く買える」「抽選の応募券に使える」など、一見するとお得でメリットがありそうな紙類。しかし、もらったところで、筆者は使ったり申し込んだりしないし、抽選で当たる可能性だって低いのです。
それに、もらったシートや応募券をもって、わざわざ利用場所まで出かける時間もムダ。
実際、この手のものは大概使われません。期限切れとなり、財布の中でゴミとなっているケースは多いのではないでしょうか。
サイズは小さくても、結局、捨てる作業は大きなものと変わりません。はじめから断われば、処分の手間がなくなります。