共有することのデメリットよりメリットが大きい

浴室を二世帯で共有することのデメリットとしては、自分たちのペースで入浴時間を決められないということが一般的にはあると思います。

しかし、わが家の場合、「間取りの工夫+生活リズムの違い」のおかげで、入浴時間の不自由さでストレスを感じたことは、幸いにもほとんどありません。

筆者の世帯は共働きということもあって、入浴時間がどうしても遅くになりがち。そのため、親世帯が早い時間帯(19時頃)に、子世帯がその後(20時以降)に入浴することに。このような生活リズムに、自然と落ち着きました。

塾で帰宅が遅くなった子どもが、22時を過ぎて入浴することもあります。でも、洗面室とは分かれているため、親世帯の生活リズムには影響はなし。気兼ねも不要です。

家事で忙しいとき、仕事が長引いたときなどは、子どもたちの入浴の介助を義両親にお願いしています。浴室が共有だからこそできること。共働きで忙しいわが家にとっては、メリットの方が大きいように感じています。

 

家事の動線は少し面倒になる

わが家が選んだ浴室にまつわるプランで、気になることがあるとしたら、動線の長さ。子世帯にとってはメインの生活スペースが2階、浴室が1階とフロアが別れています。これはやはり少々不便。浴室や脱衣室に用があるたびに階段を上り下りするので、どうしても家事の動線は長くなってしまうためです。

入浴時に必要なものは脱衣室に収納するなど、できるだけ行き来を少なくする工夫が必要です。その点でも、大きめの収納をつくったことは正解でした。

浴室を共有するか否かは、親世帯・子世帯の距離感やそれぞれの生活リズムなどによっても判断が分かれるところ。わが家のプランを、一例として参考にしていただければ幸いです。

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