実家の片づけは長期戦を覚悟して!

片づけヘルパーの永井美穂さんさんに、実家を片づけの始め方について伺いました。

●片づけるのは“親のため”

ごちゃついた部屋
実家の片づけ(※画像はイメージです)
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“実家を片づけたい”という声は、読者アンケートでも多数。とはいえ、娘が前のめりになって片づけるのは注意が必要と、片づけヘルパーの永井さんは話します。

「若い世代は、ものは少ない方がいいと考える人が多いですが、親はそう思っていないかも。焦らず親が心地よいと感じることや安全に暮らせることを優先して」

また、元気だった親でも年齢を重ね、以前ほど動けないことも。

「親のペースに合わせ、長期戦を覚悟して。紹介する4ステップでゆっくり取り組めば、少しずつ部屋が整い、親が安心して、元気に暮らす手助けになるはずです」

次から、実家を本格的に片づける前にやってほしい2つのことを紹介します。

●1:片づける前に親と会話しよう

親子の会話
優しい言葉をかけて親が困っていることを聞き出す

実家の片づけは、親を知ることから。

「親が今、好きなことや困っていることを聞いてみて。ムダに思えますが、好きな色を聞いておけば、衣類を片づけるときに好きな色の服だけ残そうと提案ができるなど、作業もスムーズに」

<たとえばこんな会話を!>

「ごはん食べれてる?」「最近なにして過ごしてるの?」

<これはNG 片づける気満々で帰省する>

親子

「私が今日しか手伝えないから、一気に片づけるよ」と意気込むと、親はイラッとしたり、引いてしまうことも。

「『今日はここだけやろうか』と、親の都合やペースに合わせて」。

●2:実家に置いてある自分のものを片づける

片づけをする人
実家は親の家。親ファーストで考えよう

結婚して家を出るときに置きっぱなしだったり、不要なものを実家に送ったりして、実家を物置代わりにしていませんか?

「親のものを片づけるより先に、自分のものを片づけて。それだけでもすっきりするはずです」

<これはNG 不要なものを実家に送る>

宅急便

自分の家を片づけるために、不要なものを実家に送るのは身勝手。

「親は子どものものを勝手に捨てられず、困っているかもしれません。実家は親の家ということを忘れないで」

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