家族間の温度差はよくあること?青山さんの介護体験

介護漫画
イラスト/青山ゆずこさん
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石川さんが経験された、介護にまつわる家族の温度差。じつは筆者もそこそこの修羅場を体験しました。

●筆者も“家族の温度差の弊害”に悩まされ続けた

(1) やっぱり生まれる温度差

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母方の祖父母が夫婦揃って認知症になって早々に、主介護者(メインで介護をする人)の叔母、母、私と、叔父や父の間に温度差が生じました。

まあ考えてみれば、父と叔父にとっては嫁の親=血は繋がっていない他人(逆も然り)なので、そりゃあ気を遣うし、どう介護に関わっていいかわからないし、介護の知識がなければ余計に未知数だったのかも…。

(2) どうしても介護に対して、自分と同じくらいの熱量や姿勢を強要してしまう

そんな状況なのに、主介護者たちは「(介護や、介護に関係する手伝いを)そんなの言われなくてもやってよね!」とどうしても思ってしまう。頑張っていると知らず知らずのうちに余裕がなくなって、「自分はこんなにやっているのに!」と主張してしまうのです(仕事も環境も違うなかでみんなができることをやっているので、比較してもなにもならないのはわかっているのですが…)。

それに対して、どうしても父や叔父たちの「そんなの言われなきゃわかんねーよ!(どう関わっていいのかわからない)」という気持ちがぶつかっちゃうんです。

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自主的に動いてくれるのがベストですが、全員にそれを求めるのはちょっと酷かもしれません。介護は「誰を介護するのか」によって家族の間でも温度差はどうしても生じるし、自分の物差しだけではかるのは喧嘩の原因になりがちです。介護はときに家族の絆が深まるけれど、同時に“溝”も深めることがあるという…。

尽くしすぎない、求めすぎない、かといって自分も無理しすぎない! それぞれができる範囲で、“自己犠牲にはならない介護”を目指したいですね。

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