新しい住まいの間取りを考える際に悩みませんか? 大きなファミリーウォークインクローゼットを1つつくるか。それとも、クローゼットを複数つくって分散型にするか。床面積の都合で、後者で間取りを検討することになった日刊住まいライター。つくった場所と収納の仕方を工夫することで、とても使い勝手のいいクローゼットになりました。その様子を紹介します。
すべての画像を見る(全6枚)あったら便利な場所にクローゼットを点在させる
夫婦と2人の男子という家族構成で暮らす筆者。半年前に地元工務店で注文住宅を建てました。
プランニングの当初は、2階に納戸を兼ねたウォークインクローゼットのある間取りにする予定でした。しかし、それなりに使いやすい大きさのウォークインクローゼットをつくろうとすると、間取りがうまくまとまりません。
そこで、ウォークインクローゼットをすっぱり諦めることに。
代わりに、小さな納戸とさまざまな部屋(あるいは、その近く)に最低限(1畳程度)の収納をつくることにしました。ちなみに、さまざまな部屋とは、脱衣所やリビング、子ども部屋などのこと。
家事動線のことを考えた場合、「ここにクローゼットがあったら便利だな」と筆者が思う場所にクローゼットを配置して、家を建てたのです。
脱衣所の隣につくった共有クローゼット
わが家の脱衣所は、帰宅後に家族みんながすぐに向かう場所です。この脱衣所の隣に、家族みんなで共有する、広さ0.5畳ほどのクローゼットを設置しました。
ここにはおもに、入浴後に着るリラックスウエア、肌着などを収納しています。洗面が隣にあるので、「手洗い→着替え」がスムーズにできます。
家族共有のクローゼットのおかげで、家事の効率アップするようになりました。乾いた洗濯物を取り込んだあと、脱衣所隣のクローゼットに行けば、ほとんど家族の衣類の仕分けが完了します。「これは子ども部屋に…これは私の…」と、たくさんの服を抱えて部屋を移動する手間はありません。
このクローゼットが優秀過ぎて、今では肌着のみならず、家族の普段着をほぼ収納するようになりました。