旬の食材を使った和食は、夏を乗りきるのに最適。スタミナがつくものやさっぱりと食べられるものなど、夏バテ対策の工夫が詰まった料理がたくさんあります。農林水産省が運営する情報サイト「Let's!和ごはんプロジェクト」から、夏バテに効く「冷や汁」「ナスのマリネ」のレシピをご紹介します。
夏に食べたい郷土料理・冷や汁の簡単レシピ
焼き魚、白ごま、みそ、豆腐などをすり鉢ですり合わせ、冷たいかけ汁をつくったものを、キュウリの薄切りや薬味と共に温かいご飯にかけていただく料理、冷や汁。さっぱりした中にコクもある一品です。
一般的には宮崎の郷土料理として有名ですが、じつは各地で食べられており、つくり方も少しずつ違います。
・山形の冷や汁(ひやしる)
だし汁に干し貝柱の戻し汁、しいたけも干ししいたけを使います。冷凍のホタテや干ししいたけでも簡単においしくつくれます。
・三重の冷や汁(ひやじる)
キュウリだけのシンプルな涼やか冷や汁。このまま冷たいみそ汁としても、ごはんにかけても。
・宮崎の冷や汁(ひやじる)
アジ、キュウリ、ミョウガなどを使います。家庭でつくるなら、サバのみそ煮缶でお手軽に。
ここでは三重の冷や汁のつくり方をご紹介します。(調理時間5分、冷却時間は除く)
●三重の冷や汁(ひやじる)
材料(2人分)
- キュウリ 1本
- A[みそ大さじ2 削り節1パック(3g)]
- B[水1と1/2カップ 白すりゴマ大さじ1]
「Let’s!和ごはんプロジェクト」で、夏向け郷土料理レシピをもっと読む
お酢を使ったレシピで元気に過ごそう
続いて紹介するのはお酢を使ったレシピ。お酢は塩味を引き立たせるため減塩に効果的なだけでなく、細菌の増殖を防ぐ防腐効果もあります。酸味のもとである有機酸が含まれるお酢は、糖分と一緒に摂ると疲労回復効果が期待できます。夏こそお酢を使っておいしく元気に過ごしましょう!
●ナスのマリネ
旬のナスを使い、ニンニクと唐辛子を効かせた夏にぴったりのスタミナ料理です。冷蔵庫に数日~1週間くらい保存できるので常備菜としてもおすすめ! ご飯との相性抜群でお箸が止まりません。そうめんやサラダのトッピング、カレーのつけ合わせにしても。(調理時間約10分)
材料(2人分)
- ナス 中2本
- しょうゆ 大さじ2
- 好みの酢 大さじ3
- オリーブオイル 大さじ4
- ニンニク 1片
- 鷹の爪 1/2本
- 小ネギ 1~2本
【つくり方】
(1) しょうゆと酢をボウルなどに合わせておく
(2) ナスは乱切り、にんにくは薄切り、鷹の爪は半分に千切って種を出す
(3) フライパンにオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪を入れ、弱火で熱する
(4) 香りが出てきてニンニクが少し色づいたら、鷹の爪と共に取り出して(1)に入れる
(5) 中火にしてナスを素揚げにし、少し色づいたら(4)のマリネ液に浸ける
(6) 粗熱が取れたら小ネギを斜め薄切りにして乗せる
農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」では、冷や汁以外にも、日本各地にある夏の郷土料理の由来やレシピをご紹介。お住まいの地域の郷土料理など、是非チェックしてみてください。知らない郷土料理もあるかもしれません。
また「Let's!和ごはんプロジェクト」は、忙しい子育て世代に、子どもが身近・手軽に「和ごはん」を食べる機会を増やしてもらうため、企業等の新たな商品・サービスの開発・販売、子ども向けメニューの展開等を促進するための官民協働プロジェクトです。
レシピ以外にも、冷凍ワザや役に立つ豆知識など、食にまつわるさまざまな情報を発信中。ぜひチェックしてみてください。