●CASE.3
そして変わっていくところもあれば変わらないところもある。食べることだ。犬はとにかく食に積極的である。よく食べるし、また初めて見た食べ物への好奇心も強い。いっさい怯まない。
すべての画像を見る(全14枚)それは私を信頼してるからと思いたいが「どうぞ」と差し出すと匂いをクンクン嗅いで、とりあえず口に入れてみる。
先日犬用の冷やし中華を初めて見たので買ってみたが、大喜びで食べ進めていったのだ。写真を撮る隙がないほど見惚れる食べっぷりであっという間に完食。
年を取ると頑固になるのもだが、動くのが億劫になっても食事量が減らないのって同じなのでしょうか。人間というと主語が大きいが少なくともわが家はそうで、いくつになろうと食べるのが大好きな集団である。犬にも影響を与えているのかしら。
運動もして健康体に努めつつ【たのしく食べてすくすく生きる】は家訓である。
しかし8歳になって遊び方や散歩への態度が微妙に変わったけれども体力が衰えたとかではなさそうだ。長距離の散歩だって好きだし、畑で遊んでいる全力ダッシュのスピードも相変わらず迫力満点である!
うちにやってきた当初は両手に収まってしまうような子犬だったのがずいぶん立派になった。来たる8月11日は犬がうちにやってきて8周年を迎えて、9年目に突入するのだ。
辛い事件は絶えないしコロナは収まらないし身も心も疲弊するが、犬がいてくれてなんとかやっていける。ありったけの感謝を込めて、祝祭に向けて準備をしよう。
この連載が本『inubot回覧板』(扶桑社刊)になりました。第1回~12回までの連載に加え、書籍オリジナルのコラムや写真も多数掲載。ぜひご覧ください。