地震のニュースを聞いて、地震保険のことが気になる人は多いのでは。日刊住まいライターは、注文住宅を建てて2年の間に2回の大地震に遭遇しました。地震保険に加入していてよかったと実感。どんな地震保険に入り、保険金はどれくらい出たのか。申請方法や支払いまでの流れを報告します。

地震直後のリビング
地震直後のリビングの状況。建物だけではなく家財も入っていて正解だった
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地震保険は5年で4万3000円。補償金は2回とも127万5000円

地震保険の証書

筆者は、新築してから2度、震度5強と震度6弱の地震を経験しました。そしていずれの地震のときも、地震保険から補償金を受け取ることがでました。

支払われた保険金は、2回とも同じ金額で127万5000円。内訳は、建物で67万5000円、家財で60万円でした。

ちなみに、筆者が加入している、地震保険の内容は以下:
地震保険…建物1350万円、家財200万円
※また筆者は、火災保険にも入っていて、その保障内容は「建物2700万円、家財が400万円」

建物に対しては一部損の扱いで補償金額の5%、家財に関しては小半損で30%が保険金として出ています。

2度の地震ともに震度は大きかったものの住宅は無事。家財も食器などは壊れましたが、甚大な被害と言えるものはありませんでした。そのなかで、この保険金額が下りたのは、個人的には驚きでした。地震保険の負担額は、5年で4万3000円ほど。加入していてよかったと感じました。

 

落ち着いて、できるだけたくさん写真を撮っておく!

被害の状況

申請の際には、被害の状況がわかるものが必要となります。筆者は、家財について被害のあったものの写真を撮っておきました。

これが意外とできないことだと思います。というのは、大きな地震の際には、家じゅうのものが落ちたり、倒れたりします。早く片づけないとと思い、あせりがちでに。あくまで、写真を撮ってから、片づけした方がいいです。

筆者は2度目でも、写真を撮る前に片づけを始めてしまいそうに。経験から言うと、壊れたものだけでなく、倒れたものや濡れたものも含めて写真に残しておくといいです。

なお、撮影にもやはり注意が必要です。たとえば活発な子どもがいる家庭の場合、割れたガラスなどが床に散乱しているのは非常に危険な状態といえます。あくまでも、家族の安全を最優先にして、記録に残したいものです。

 

建物の内部と外観をチェック。なにかあれば撮影を

建物の損傷具合もしっかりチェック

建物の損傷具合もしっかりチェックしておくべきだと感じました。筆者は内部については、「クロスの破れ、よれ、浮きがあるか」「動かない建具はないか」などをチェック。損傷がある場合は写真を撮っておきました。

建物の外部も外壁、基礎を重点的に確認するといいと思います。地震保険の担当者によると、「基礎については少しのヒビでも複数箇所あると、一部損の扱いになる可能性が高い」とのことでした。

日中の明るいときにしっかりとチェックして、ヒビがある場合は写真を撮っておくようにしたいもの。ちなみに「塀や門などは対象とならない」そうです。

筆者が加入した火災保険は、塀や門や物置も対象としているので、地震保険もそうなるのかと思っていましたが、地震保険では対象外となるそうです。利用してみて初めてわかったことでした。