カーテンやロールスクリーンではなく、ドアにこだわった理由

ちなみに、階段室の間仕切りをカーテンやロールスクリーンにするという選択肢もありました。しかし、わが家の場合は、室内ドアがベストという結論に。

理由は機能性と見た目。冷暖房効率、音やにおいの広がり防止には、カーテンやロールスクリーンに比べるとドアの方が向いています。さらにに、やんちゃな3人のわが子たちが、カーテンやロールスクリーンを、引っ張ったりめくったりして破損させる可能性も。壊れにくいドアがやはり好ましいのです。

 

階段室入り口がある場所
すべての画像を見る(全6枚)

また、階段入り口は、収納とトイレにはさまれた場所にあります。同じ白のドアでそろえることで、統一感が出て見た目もすっきりしました。

一方で、ドアにしたことによりデメリットもあります。それは、カーテンやロールスクリーンより高額なこと。ドアを1枚追加するだけで何万円も増額してしまいます。

加えて、ドアはカーテンやロールスクリーンのように、手軽に設置できるようなものではありません。じつはこれが重要で、わが家の家づくりでも、この点がちょっとした問題を引き起こすことになるのです。

 

間取り決定後にドアをつけることにした結果、工夫が必要に

踊り場がない様子

筆者が「階段に室内ドアをつけたい」と要望したのは、じつは間取りが完成してしまってからのこと。つまり、できあがっていた間取りには、ドアのためのスペース取りは考慮されていません。

設計士からの返事は、「つけられるが、1階部分に上り口(階段をのぼり始めるところ)がないので、開け閉めがしにくくなる」というものでした。

 

階段の見下ろしの様子

開け閉めがしにくいとは、どういうことなのか説明しましょう。こちらは、階段を見下ろした様子。

上り口はありません。そのため、一般的な階段と異なり、降りきることなく、階段途中でドアを開けることになります。結果、取っ手に触れるには、かなり不自然な体勢に。

そこでわが家は、ドアに縦にスリットが入ったものを選ぶことで、この問題を解消。スリットを取っ手代わりに使えるようにしました。身長の違う大人でも子どもでも大丈夫。開け閉めのしにくさはカバーできています。

「ドアの開け閉め問題」はありましたが、それ以外は大満足の階段の室内ドア。家づくりをする人は、ぜひ参考にしてみてください。また、間取りの段階から検討しておくことも、お忘れなく。

関連記事

ハウスメーカーの家に住んで2年、間取りでこだわってよかった4つのこと2年暮らした結論。玄関、パントリー、脱衣所…ニッチをつくって正解の場所建売住宅購入の落とし穴。ついてなかった設備とかかったお金