カーテンやロールスクリーンではなく、ドアにこだわった理由
ちなみに、階段室の間仕切りをカーテンやロールスクリーンにするという選択肢もありました。しかし、わが家の場合は、室内ドアがベストという結論に。
理由は機能性と見た目。冷暖房効率、音やにおいの広がり防止には、カーテンやロールスクリーンに比べるとドアの方が向いています。さらにに、やんちゃな3人のわが子たちが、カーテンやロールスクリーンを、引っ張ったりめくったりして破損させる可能性も。壊れにくいドアがやはり好ましいのです。
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また、階段入り口は、収納とトイレにはさまれた場所にあります。同じ白のドアでそろえることで、統一感が出て見た目もすっきりしました。
一方で、ドアにしたことによりデメリットもあります。それは、カーテンやロールスクリーンより高額なこと。ドアを1枚追加するだけで何万円も増額してしまいます。
加えて、ドアはカーテンやロールスクリーンのように、手軽に設置できるようなものではありません。じつはこれが重要で、わが家の家づくりでも、この点がちょっとした問題を引き起こすことになるのです。
間取り決定後にドアをつけることにした結果、工夫が必要に
筆者が「階段に室内ドアをつけたい」と要望したのは、じつは間取りが完成してしまってからのこと。つまり、できあがっていた間取りには、ドアのためのスペース取りは考慮されていません。
設計士からの返事は、「つけられるが、1階部分に上り口(階段をのぼり始めるところ)がないので、開け閉めがしにくくなる」というものでした。
開け閉めがしにくいとは、どういうことなのか説明しましょう。こちらは、階段を見下ろした様子。
上り口はありません。そのため、一般的な階段と異なり、降りきることなく、階段途中でドアを開けることになります。結果、取っ手に触れるには、かなり不自然な体勢に。
そこでわが家は、ドアに縦にスリットが入ったものを選ぶことで、この問題を解消。スリットを取っ手代わりに使えるようにしました。身長の違う大人でも子どもでも大丈夫。開け閉めのしにくさはカバーできています。
「ドアの開け閉め問題」はありましたが、それ以外は大満足の階段の室内ドア。家づくりをする人は、ぜひ参考にしてみてください。また、間取りの段階から検討しておくことも、お忘れなく。