●2015年:母が有料老人ホームに入所(あんさん52歳、母77歳)

相談している様子
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家賃や管理費が別途かかり、母の年金だけでは5万円の赤字に…。思いきって実家を売ってお金を捻出。

<やってよかった>

・(1) ホームへの入所を機に母のお金の管理を担当

貯金や保険など、お金まわりのことはすべて中道さんが担当することに。「全体を把握できたので、今後の見通しが立てやすくなりました」

・(2) 実家は生前贈与を受けてから売却

「専門家に相談したら、母名義で売却して収入を得ると、翌年の母の介護保険料が上がる可能性があること、また、私名義にした方が手続きがラクだということを知りました」。ただし、必ずしも生前贈与したほうがトクになるとは限らないので、専門家に相談を。

・(3) 実家の片づけはリサイクル業者にまかせる

14万円かかったけれど、数時間で終わったので頼んでよかったと中道さんは言います。「複数社の見積もりを取るのがおすすめ。実家の場合、高くて約25万円、安くて約14万円と、倍近い差がありました」

反物

家を処分する際に持ち帰った母の反物。「虫干ししながら、自宅で大切に保管しています」

●2021年秋:母が亡くなり家族葬を行う(あんさん58歳、母83歳)

以前、父親の葬儀で家族葬をした中道さん。「母の葬儀でも、当たり前のように家族葬を選択しました」

<やってよかった>

・家族葬にして費用を抑える

「地元で主流の昔ながらの葬儀だと、多くの人が来るので300万円かかることも…。見栄や世間体のためにお金を使うのはムダだと思ったので、家族葬にして正解でした」

子どもが大きくなって手が離れたと思ったら、親の介護問題が浮上…。50代、60代の頃になると、よく聞かれる話です。心構えをしておくだけでも、いざというときの気持ちのゆとりが違うはず。今回の記事も、ぜひ参考にしてみてください。

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