小さなルールで、「目に心地よく」配置
すべての画像を見る(全10枚)古い日本のガラスケースは。中が丸見え。でも「白い器」だけと決めてしまえば、すっきりします。
玄関、窓辺、そして棚の上…。小さなスペースが、まるで洋書の1ページのように見えるのは、きっちり片づけすぎず、生活感がそのまま美しい風景になっているから。
つめ込みすぎず、ほどよい余白をつくる。そこには暮らしながら見つけた、心地よさのルールがありました。
●大きな家具を置かず、使う場所に必要なものを
棚のように見えますが、じつは木製の物干し。折りたたんで立てかけると、麻ひもや文房具などの置き場所にちょうどいいんです。玄関には防止や長靴など、庭仕事に必要なものを。
急がずゆっくり、「いま」を味わって暮らす
和室にたっぷりとした大きさのソファをしつらえ、窓の外を眺めながら本を読んだり、ライアー(竪琴の一種)の練習をしたり。子育てに追われた日々を経て、いまは一日丸ごとが自分の時間。
耳を澄まして小鳥の声や風の音を聴き、草木の香りを吸い込んで、急がずゆっくり一日を過ごせば、どこかに探しに出かけなくても、幸せはすでにここにあると感じられます。
●家具選びは見た目より、居心地のよさ優先で
ダイニングキッチンより一段上がった和室は、庭を眺めながらゆったりと過ごせるくつろぎのスペースに。
大きめなソファは中古で買ったもの。白いカバーは取り外して洗濯できる。
「もっともっと」となにかを求めなくても、今ここにあるものに、耳を傾ければ、豊かな時間を育むことができるはず。
『暮らしのまんなか vol.35』(扶桑社)では、「明日の私を助けてくれる『道具』と『しまい方』」をテーマに、心地よく快適に暮らすための道具選びと収納の仕組みづくりを11件の実例で紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。