●信楽陶苑たぬき村へ到着

たぬき村に到着
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そして最後に訪れたのが信楽陶苑たぬき村

当初の目的であった信楽たぬきを求めてワクワクしている母と父が入店していって、私と犬は散歩したり写真撮ったり車で休んだり、和歌山にいるのと変わらないふたりの過ごし方を楽しんだ。

たぬきと犬
屋根より高いたぬき

涅槃像みたいに横たわっているたぬきもかわいかったなぁ。

タヌキと犬

知らぬ間に二人が車に帰ってきていて、たぬきが入っているであろう箱を厳重にトランクに詰める母の横顔は真剣そのものである。「ほっぺたで選びました…」そう母が迎えたたぬきが気になりながら、信楽をあとにした。

昨秋の淡路島へのお出かけもそうだったが、やはり犬とのお出かけを楽しめる現地での滞在時間は3時間ほどになるのだなぁ。犬が疲れてないか気になるし犬の健康より大切なものはないし、まぁ犬もだけど私たち人間側も体力ないのでねちょうどいい。

犬20

そうして家に着くと、母を急かしさっそく披露してもらった。

犬とタヌキとふくろう

母の決め手にもなったもっちりとした頬とつぶらな瞳がとても愛くるしいたぬきがやってきました。土の素朴さがいいと父と意見が一致したらしい。手前のこれまた縁起物であるフクロウは祖母へのお土産に。

信楽の文化に触れ、自然を犬と堪能できて、心が満たされた旅時間を過ごした。

●inubot回覧板こぼれ話

6月28日(火)18時半を過ぎてもなお明るい夕暮れの河川敷を歩いていた。うだる暑さが続き、朝夕の散歩もサマータイムに切り替わった。

犬がにおいを嗅ぐのを待ちながら白つめ草やクローバーが咲いているところを眺める。なにで見たかも忘れたが水辺に咲くクローバーは四つ葉の確率が高いと知ってから、河原や池のほとりでは四つ葉を探すのが癖になっていた。そうするとおやおやなんだか違和感を覚える一辺が…

四つ葉

「四つ葉やーーー!」

突然歓声を上げる私にびっくりした犬がなんやなんやと寄ってきた。四つ葉のクローバーを発見した! しかも2本! 手前の四つ葉の奥にも四つ葉があった。

「でも2本は欲張りよね1本だけにしよね……」そう犬と話しながら丁重に摘み取った。それから風で折れないよう手の中にそっと閉じ込めて家路に着いた。

四つ葉と犬

この四つ葉は押し花にして犬の写真と一緒に写真立てに入れて玄関に飾った。現在うちの玄関は信楽たぬきと四つ葉のクローバーに守られているのだ、招き犬もいますし。

犬

めでたい写真を添えて、今読んでくれているあなたの夏に幸多からんことを心より祈ります。暑さ厳しき折、くれぐれもお体にお気をつけください。

 この連載が本『inubot回覧板』(扶桑社刊)になりました。第1回~12回までの連載に加え、書籍オリジナルのコラムや写真も多数掲載。ぜひご覧ください。