室内の空気を吸い、冷気や暖気をはき出すエアコン。1シーズン使用するとチリやホコリを吸い込み、かなり汚れがたまっています。

エアコンの使用が落ち着いた今こそ、掃除のベストタイミング。放置したまま冬を迎えると、ホコリやカビを空気中に吐き出すことになってしまうかもしれません。

ここではダスキンの梅村さんに、家庭でできる掃除のポイントを教わりました。

エアコン掃除
エアコンのフィルターを今のうちに掃除しましょう※写真はイメージです。

暖房シーズンを気持ちよく迎えるために。この秋徹底したいエアコンの大掃除

夏に酷使したエアコンは、そのまま放置するとカビが発生し、室内を汚したり、健康に悪影響をもたらしたりする可能性が。とくに今年の夏は猛暑でフル稼働しているので、暖房シーズンに入る前の今、掃除を徹底することが大切です。

「家庭でできるエアコン掃除のポイントは、フィルター。運転中に吸い込まれたホコリはまずフィルターに付着するので、汚れやすくなっています。フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い取るか、汚れがひどい場合は浴室で中性洗剤を使って洗い流し、よく乾かしてから取りつけます」と梅村さん。

フィルターは、運転シーズン中も2週に1度は掃除するのが目安ですが、今年の夏のように1日中エアコンを運転しているとおろそかになりがち。だからこそ、今の時期にしっかり掃除することが大切です。

●本体は吹き出し口を中心に掃除。使い始めは“10分間仮運転”を

エアコン本体の掃除も必要。ホコリが付着しやすい吹き出し口は、綿棒に住居用洗剤をつけてこすり落とします。本体は、ホコリを取ったあと水で固くしぼった布でふきましょう。キッチン近くのエアコンは、油の汚れもつきやすくなります。住居用洗剤を含ませた布でふきとり、しっかりあとぶきします。

これでずいぶんとすっきりしますが、エアコン内部に入り込んだ汚れはそのままなので、使い始めはホコリやカビっぽさが気になることも。

「秋にしばらく運転していなかったエアコンを冬にまた使い始めるときは、窓を開けて10分間運転し、ホコリなどを戸外に追い出しましょう。」 

●秋の大掃除で暖房の使用が快適に。運転シーズン中も掃除の習慣化を

エアコン内部にたまった汚れやカビは、掃除するのが難しいので、プロにクリーニングを依頼するのもおすすめ。
目安は1年または2年に一度ですが、運転シーズン中のフィルター掃除を習慣にすれば、ホコリが中に入り込むのをある程度防げるので、クリーニングまでの期間を延ばすことが期待できます。

冬の暖房を快適・健康的に使用するためにも、秋のエアコン掃除をぜひ習慣にしましょう。